HOME > 出版物 > [単行本] 森林と林業を知る本 > 「2020年 日本の森林、木材、山村はこうなる 森林化社会がくらし・経済を変える」

出版物

2020年 日本の森林、木材、山村はこうなる 森林化社会がくらし・経済を変える

単行本森林と林業を知る本

2020年 日本の森林、木材、山村はこうなる 森林化社会がくらし・経済を変える

第一線の専門家が描く未来像を紹介

著者 森林化社会の未来像編集委員会 編著
定価 1,980円 (本体1,800円)
ISBN ISBN4-88138-118-0
体裁 四六判  272頁

 

 

おおよそ20年後の2020年頃には、日本の森林・林業、木材産業、山村は、どうなっているのでしょうか。本書は、林野庁のフォレスター、森林総合研究所研究者など、第一線の専門家が描く未来像を紹介したものです。
 森林については、地域の経済、くらし、教育・文化など、あらゆる場面での森林と人々とのさまざまなかかわりが深まる姿を紹介しました。木材については、世界 の資源や貿易さらには利用の実態、木造住宅、変貌する製材工場、木材流通、そして夢のある木材利用の可能性を紹介しました。
 林業については、経営の受委託により、森林の管理はもとより、育林から木材の伐採、搬出販売までを担うマルチ林業事業体が中核的な役割を果たすととも に、そこに働く未来の林業従事者像を描いています。山村については、山村にある資源、環境、文化を保全しながらそれらを最大限に活用する新しい生活像を提 案しています。
 さらに2020年の日本の社会像の提案として、自然と人、人と人との結びつきを回復するため、これまでの農山漁村の生活を再評価しつつ、その根元にある共同体的結びつきに注目し、来るべき森林化社会の姿を描いています。

中のページを見てみる

※ 下記のサムネイル画像をクリックすると、ページが拡大して表示されます。

主要目次

はじめに
第一部 20年後の森林、木材、山村
第1章 森林の姿と人とのかかわり

・日本の森林はこれからどうなるの
・国土を守り自然を守る奥山の森林のこれから
・人とふれあう里山の森林のこれから
・木材資源として活用する森林のこれから
・地球を救う森林のこれから
・理想的な森林管理をめざして
データ・日本の森林面積と蓄積/複層林
コラム・花粉症はどうなるの/スギは古くからの日本人の友だち/コ
ラム 育成複層林/水土保全林を救え、適切な整備を条件に支援を
強化/水道料金の上乗せによる森林整備の実施/災害危険地およ
び危険度の予測は進んでいる/気候変動に伴う森林衰退

第2章 木材産業の姿

・環境問題の進展が木材産業に与える影響
・木材の需給はどうなる
・木材は本当に安いのか―木材は価格高騰商品
・日本の木材需要構造は変わらないのか
・日本の木材産業の再生
・安定的経営の時代へ

第3章 森林経営の担い手は

・20年後の森林経営、その姿
・森林―変化する森林所有者の姿
・林業事業体の役割
・施業―木材生産の変化と多面的・・機能の持続的発揮
・森林経営技術――日本型森林経・営技術の開発
・労働力――少数精鋭若手林業労働者と高齢者の活躍
データ・路網で生産コスト削減
コラム・宮崎県諸塚村の道路網/それほど高くない高密度な作業道開設コスト

第4章 山村の姿

・山村の現状
・活き活きと暮らす山村集落
・山村生活を支援する人・企業・国のパートナーシップ
・景観・環境に優れる山村
・魅力ある山村
データ・山村人口の推移
コラム・Iターン者と伝統芸能/沢内村の人的ネットワーク/山形県金山町の景観条例

第二部 森林化社会へ
第5章 都市と辺境 私有と共有――辺境論の陥穽から脱却する

・都市と辺境
・共有と私有

第6章 森林化社会の時代へ

・林業というスローインダストリー
・森林化社会とは何か? 
・森林化社会としていくために
・あとがき

関連おすすめ書籍