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「難しい木」と一言で言っても、その定義ははかりしれません。
偏心木、欠陥木、変形木、多幹木、枯死木、風雪害木、ウロを持つ木...。
木がもつ特異な性質に加え、周囲の環境等も考慮しなければいけません。
今回の特集は、「難しい」と言われる木に対し、安全で確実な伐倒を可能にする手法や考え方を、各地の現場人たちに取材しました。
そのほか、ヨーロッパ最大級の「KWFエクスポ林業機械展レポート」など注目の最新情報や読み応え満載の内容でお届けします!
■お詫びと訂正
「技の記憶を追って 日本を支えた伐倒・集運材技術 明治末期~昭和初期」に掲載されました
「子どもと薪(長野県)」の画像(89頁)の説明に間違いがありました。訂正してお詫びいたします。
正しくは、下記になります。
現在の伊那市高遠町内小学校児童の薪採り作業。
服装はさまざまだが、背負い方は同じ。昭和7年
(伊那市・酒井隆康氏提供。信濃毎日新聞社刊 「写真記録 昭和の信州」より)
現場訪問・岡山県 お客さんの資産を預かる〝サービス林業〟へ/板坂林業
特集1 風雪害木に有効な「V形カット」の基本と応用/片平成行さん(静岡県林業技術者協会会長・林災防講師・自伐林家)、実演・片平有信さん
V形カットの手順/風害木(曲がり木)を伐る/V形カットのメリット/ツルを軸に回転させてかかり木を回避/力の加わった材の造材、ほか
特集2 急斜面のウロ(空洞)のある広葉樹「追いヅル伐り」/神子沢林業(山梨県)
ウロのある木の判断方法/伐倒で避けやすい広葉樹・状況TOP5/ウロ(空洞)のある広葉樹-追いヅル伐りの手順/造材を限られた作業条件の中で行う、ほか
特集3 クサビで偏心木を横に倒す/高橋栄一さん(秋田県)
下方に少し傾いた胸高直径約80㎝のコナラの伐倒/偏心したホオノキの伐倒/ツルをちゃんと残す/高橋さんが多用する「追いヅル切り」、ほか
特集4 偏心木の伐り方「ちょんまげ伐り」「潰し伐り」/中平 武さん(奈良県)
立木を三角形に見立てる/張り根はできるだけ切り取らない/「ちょんまげ伐り」(ヒノキ)写真図解・手順/「潰し伐り」手順、ほか
特集5 多幹の大径スギ いかにツルを残すか/髙松林建(福井県)
伐倒の設計注意ポイント(模式図)/ツルをどこに作るか。樹皮(木目)の流れで読む/「幹が分裂しないように」/伐根を読む、ほか
特集6 難しい木の伐倒-海外の技術規定いろいろ
樹冠が絡み合った2本の木/著しい偏心木/当て倒し/逆さ受け口(フンボルト)/力の加わっている枝を払う、ほか
KWF エクスポ 林業機械展レポート-ヨーロッパの林業機械いろいろ
ヨーロッパ最大級の林業機械展/KWFメダル受賞製品紹介/KWFの組織のこと、仕事内容のこと/KWF Tagungのコンセプト、ほか
林業現場の安全第一 慣れの大切さ、恐ろしさ
現場人を支える妻のホンネ 馬は先生。
地域発 現場日記
技の記憶を追って 明治末期~昭和初期 日本を支えた伐倒・集運材技術
木曾山林資料館保管写真より/井上日呂登さん(中部森林管理局)保管資料の写真より/聞き書き 木曽の伐木作業 伐木専門職として活躍した松原福市さん、ほか
1歩先を求めて 現場人のキャリアアップ講座① 自分の林業スタイルを貫くために独立 佐藤大輔
「小さな林業」をやりたい/利点は小回りがきくこと、ほか
WLC競技会は、安全教育に効果的
技術と安全を同時に習得できる教育ツール/客観的な数値で評価できる・評価される/これからの安全には「楽しさ」が必要、ほか
ニッポンブランド訪問 ガイドバー「SUGIHARA」製造/ダイアトップ株式会社(岐阜県郡上市)
世界で愛用されるガイドバー/ユニークな溝の形状で課題克服/溝幅の「あそび」を0.05㎜小さくする/ニッポンブランドの誇りと進むべき方向、ほか
防護ブーツ一覧 2016年版
クチコミガイド 頼れるプロショップ