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本書では、新制度の柱である森林経営計画策定や間伐補助のしくみを理解し、上手く活用するための実践ノウハウをまとめました。林家が森林経営計画にどのように参加するか、選択肢を示し、失敗しない管理・契約方法などを実践者の視点でまとめました。林家として間伐補助を活用し、経営を維持するための手法がこの一冊に。
1940年生まれ。1960年より林業経営に携わる。1963年に所有山林の一部を山火事にて焼失。跡地の造林を独自の成長非抑制方式で実施し、モデル林を育成中。経営面積約200ha。
1975年より大分県議会議員、97年より大分県臼杵市長(三期)を務める。現在(有)百年の森健全育成実践クラブ代表。
1976年生まれ。(株)フォレスト・ミッション事業部長、林業経営コンサルタント。全国各地の森林組合・林業事業体を対象に事業計画立案から現場管理、コスト管理等の事業管理全般について助言やコンサルティングなどを行う。また、准フォレスター研修、森林施業プランナー研修、フォレストリーダー研修等にも関わり、人材育成を行う。著書に『実践マニュアル 提案型集約化施業と経営(共著)』(全林協)。
本編 林家と地域が主役の「森林経営計画」/後藤國利
序 森林経営計画作成の心得
第1章 森林をめぐる制度転換の全体像
「森林の所有」から「森林の経営」へ
事業で目指す100年後の森のイメージ
目標は「健全な成熟林の造成」
第2章 誕生の背景と目指すところ-森林管理・環境保全直接支払制度
新しい課題を克服する支援制度が森林経営計画制度
間伐支援は60年生まで延長
森林の保全と公益を守る大改革
第3章 全体像と仕組み-森林管理・環境保全直接支払制度
森林の保全管理は市町村が担う
単に所有するだけの者への支援は廃止される
新制度は路網整備の制度化と利用間伐による森林整備
第4章 日本林業の発想や常識の再検証
森林再生の突破口を見つけるために
森林経営事業者に求められる公益のための貢献
第5章 人工林の劣化を招かないために
モラル低下から森林の劣化を招かないために
成熟林を目指した利用間伐システム
主伐が進む地域と密生が続く地域に二極化
第6章 制度活用に向けての課題
主役(森林と所有者と地域)を生かす森林経営計画
簡単に委ねることができない経営権
属地的集約で問題になる将来設計、資産管理費負担、信頼性
第7章 「地域主導の属地森林経営計画づくり」の試み
地域主導型の属地計画
地域と所有者と水源の森を大切にする「森林経営計画」
森林経営計画制度は未成熟、走りながら補整される
<資料>実践モデルに見る森林経営計画策定の実際
属人的森林経営計画の策定
私の森林経営紹介-属人としては最小規模
持続的事業経営の成算あっての森林経営計画
事例編 各地の森林経営計画策定の実際/藤野正也
人工林率3割の地域で森林経営計画認定にチャレンジ…飛騨市森林組合(岐阜県)
森林経営計画と森林施業計画の違い
飛騨市森林組合の場合-森林経営計画を作成したきっかけ
県・市と協力しながらの認定作業
イロハモミジの森づくり、ウルシ栽培強化など歴史を引き継ぐ経営基本方針が認定…生母生産森林組合(岩手県)
森林経営計画は物差し
認定された森林経営計画の概要
面的なとりまとめの動き
属地計画の共同申請方式-県有林、林業公社、森林組合の三者連携…熊本県菊池郡大津町(熊本県)
申請様式を整え共有-県有林側の工夫-
所有者からの信頼がカギ-森林組合側の事情-
大津町の関わり-判定ソフトと計画書電子データで効率よい作業-
森林所有者の想いを汲み取り森林経営計画書の作成を代行-経緯が異なる三つの認定計画…有限会社天竜フォレスター(静岡県)
これまでの実績が計画作成につながる
天竜フォレスターの現状と課題認識
森林経営計画の取り組み方針