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林業改良普及双書 No.173  将来木施業と径級管理-その方法と効果

林業改良普及双書

林業改良普及双書 No.173 将来木施業と径級管理-その方法と効果

新しい発想の間伐

著者 藤森隆郎 編著
定価 1,210円 (本体1,100円)
ISBN ISBN978-4-88138-288-2
体裁 新書判 228頁

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 「将来木施業」とは、従来の密度管理の考えではなく、目標直径を定めて、その径級に早く到達させたい木を、それらが適正に配置されるように選び、それらの木(将来木)の成長を阻害する、優勢な隣接木を優先的に伐っていく間伐技術です。

 本書では、将来木施業とは何かを言及し、事例では、世界に誇る宮域林の施業、200年生までの間伐の実際(吉野林業)など、日本型将来木施業を紹介。将来木施業についての日独の公開討論を収録。

■正誤表

『林業改良普及双書No.173 将来木施業と径級管理-その方法と効果』に下記の誤りがありました。

訂正してお詫びいたします。

誤・『○全部伐る』

正・『○全部残る』

 

 

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著者プロフィール

藤森隆郎 編著

◆藤森隆郎(編著者)
森林科学者
◆ミヒャエル・ランゲ
ドイツ・フォレスター
◆カール・コルプ
ドイツ・フォレスター
◆池田憲昭
Arch Joint Vision社代表
◆川尻秀樹
岐阜県立森林文化アカデミー教授
◆前田 剛
前田林業(奈良県川上村)代表
◆宇土和彰
長崎県林業改良普及指導員
◆杉山 宰
林業家(徳島県三好市)
◆後藤國利
百年の森健全育成実践クラブ代表、林業経営

主要目次

1章 将来木施業のとらえ方と展望 <藤森隆郎>
将来木施業の意義とそれが注目を集めるようになった経緯
将来木の本数の定め方
間伐遅れの40年生台ぐらいの林分への適応
 
2章 商品を作る間伐の発想と技術――日本版「将来木施業」の山づくり<藤森隆郎>
  目標径級を定めた間伐
  独墺の将来木施業
  森林施業プランナー研修での選木法
 
3章 藤森先生とドイツフォレスターとの公開討論―将来木施業と径級管理
ドイツ・フォレスターとの公開討論 ドイツから日本へ
ドイツ・フォレスターによる「将来木施業」の森づくりの提案<ミヒャエル・ランゲ、カール・コルプ、池田憲昭>
  難しい場所ほど価値の高いものを生産しなければならない!
  目標直径を高めに設定した意味
  独墺の森林のほうが集団安定性は得やすいか?
 
ドイツフォレスターとの公開討論 日本からドイツへ
森林生態系の理解と多面的機能の発揮利用<藤森隆郎>
  長伐期施業は必ずしもリスクを高めるものではない
  森林の多面的機能の発揮
  目標径級を高めに設定した意味と将来木の本数
 
4章 ドイツ・フォレスター カール コルプ氏に学ぶ「将来木施業」<川尻 秀樹>
 
  衝撃を受けた「森づくり」に対する考え方
  集団でのバイタリティとクオリティの向上
  将来木は樹冠が重要
 
5章 事例1 宮域林の管理指針と将来木施業<藤森隆郎>

 

6章 事例2 吉野林業の間伐(印付)<前田剛>
  立ち木等級と吉野式間伐法便覧
  間伐木選定の目標と注意点
  材積見積もりと立木代金(山代)の算出
 
7章 事例3「選木育林施業法」を実践-調和と美を重視した育林を行う<杉山宰>
   杉山さんの「選木育林施業」
   将来的に〝残す木〟に印を付ける
   杉山さんの「針広混交林造成法」
 
 8章 事例4 自然の力を最大限利用する「将来木施業」に挑戦<宇土和彰>
    「将来木施業」の原理原則とは
    伊勢神宮の宮域林での施業の紹介
    天然更新技術と低質材用途の確立を
 
9章 胸高断面積管理による非抑制型利用間伐<後藤國利>
   胸高断面積管理
   間伐すればするほど樹は立派に育つ
   48年生の間伐で130m3/haを生産

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