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著者・湯浅勲氏自身の道づくりの実践の中での手痛い失敗例「自然が教えてくれた道づくりの怖さ」をはじめとして、さまざまな道づくりの失敗例を紹介しています。現場での失敗経験から学び、現地の検証を経て獲得した経験則を、現場での道づくり技術の実践ルールとしてまとめたのが本書です。
路網計画と基本設計、踏査と施工、路網の技術点検などについて、実際の場面での道づくりの要点を示しながら、現場でどうすればいいかを具体的に紹介しています。壊れない丈夫な道を入れるためには、日本の地質構造、土質を理解した路網配置、施工方法の選択についての理解が必要です。これらの理解を進めるために、本書4章で、東京大学の酒井秀夫先生が多くの写真を使って分かりやすく解説しています。
また、道づくりにかかわる技術者へのメッセージとして「プロ技術者としての仕事観、人生観」も紹介されています。
失敗の代償はあまりに大きいもの。それを避ける貴重なアドバイス集です。本書は、林業の道づくりにかかわるすべての方にお読みいただきたい一冊です。
昭和26年京都府南丹市(旧・日吉町)生まれ。京都府日吉町森林組合理事兼参事。「一人ひとりの職員がイキイキ」をモットーに職場改善を進めてきた。提案型集約化施業のモデルとなる「森林プラン」で地域の間伐を進め、その明快な仕事の進め方で地域の森林所有者との信頼を築いてきた。著書に『山も人もいきいき 日吉町森林組合の痛快経営術』、『林業経営力アップ 痛快人材育成術』、『湯浅勲の林業実践問答 集約化の壁はこうしてブチ破れ』、『林業を天職に! 人生を愉しむ仕事術』(全国林業改良普及協会)など。
昭和27年茨城県生まれ。東京大学大学院森林利用学研究室教授。「持続的森林経営における森林作業」を柱に、「森林機械化作業における最適作業システムと林内路網計画」、「森林の空間利用のための基盤整備」、「水土保全を考慮した間伐作業システムの構築」、「里山における森林バイオマス資源の収穫利用」をテーマに研究を展開。主な著書に『作業道 理論と環境保全機能』、『作業道ゼミナール 基本技術とプロの技』、『実践経営を拓く 林業生産技術ゼミナール 伐出・路網からサプライチェーンまで』(全国林業改良普及協会)など。
1938年京都市生まれ。農学博士。京都大学農学部林学科卒業後、農林省林業試験場(現在の独立行政法人森林総合研究所)入省。森林の生態と造林に関する研究に従事。1999年、森林環境部長を最後に森林総合研究所を退官。研究業績に対して農林水産大臣賞受賞。
気候変動枠組み条約政府間パネル(IPCC)がノーベル平和賞を受賞したことに貢献したとしてIPCC議長から表彰される。社団法人・日本森林技術協会技術指導役、青山学院大学非常勤講師を務めた。現在、株式会社フォレスト・ミッション顧問。主な著書に『森林と地球環境保全』(丸善)、『新たな森林管理―持続可能な社会に向けて』、『森林生態学―持続可能な管理の基礎』、『間伐と目標林型を考える』、『藤森隆郎 現場の旅 新たな森林管理を求めて 上・下巻』(全国林業改良普及協会)など。