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鼎談 特集 生産性向上の壁をブチ破るポイント
著者 | 全国林業改良普及協会 |
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定価 | 5,700(年間購読料/送料込み)円 |
ISBN | --- |
体裁 | A5判 80頁 |
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坪野克彦 ((株)フォレスト・ミッション代表取締役)
湯浅 勲 (日吉町森林組合参事)
浦部秀一郎(多野東部森林組合 森林プランナー)
■まずは生産性の前提を揃える
坪野:よく「生産性」という言葉を耳にしますが、その指す内容が事業体によって違うことが往々にしてあります。つまり、路網をつくる段階での支障木を生産量としてカウントしているケースや、搬出間伐作業で伐倒後の搬出のところを起点にカウントしているなど、生産性としてカウントするところがまちまちなのが現状です。現場に行くと結構それが混在して比較のしようがないというところがあります。この辺の話を揃えておいてそれから本題に入っていきたいと思います。
湯浅:生産性とは、基本的には作業に要した人数で、搬出した材積を割ったものです。ここで重要なのは、条件を揃えなければ意味がないということです。生産性は林業事業体間で数字の高さを競うことを目的とした指標ではありません。生産性をこの現場はどうだったか、次の現場はどうだったか、その次はどうだったかと比べることによって、良いところと悪いところが見えてくる・・・・
大学と連携で森林認証を推進
―栃木森林認証協議会―
天然乾燥材にも品質基準が必要
小規模工場の活路開拓にも寄与
サプライチェーン(3)
―システム林業における情報技術とビジネス原則(2)
■サプライチェーンにおける集材工程
木材が望ましい品質で、タイムリーに複数の工場に供給されなければなりません。伐採搬出現場は、出材量や製品に対する柔軟性が求められ、現場のローテーション、生産量の調整を必要とし、地域の木材生産を計画的に、正確にしていかなければなりません。
広大な社有林を持つ企業は別として、通常、工場側は素材生産を外注することになりますが、素材生産は工場に比べて事業規模が小さく、素材生産業者は一人親方から大きな事業体まで、いろいろな経営形態、レベルがあり、資金力や利益、技術効率も異なります。素材生産現場と納品先の双方にとって、ITを活用することで売上げを最大化することができれば、利益がもたらされます・・・
自伐林家として生きる道 杉山精一さん
なぜ旧市町村単位の団地設定(森林施業計画)なのか
3月号特集「団地化の合意形成手法いろいろ」事例への疑問に答える
光のコントロールの提案 岩手県遠野農林センター 深澤光
森林GISの可能性―社会的ニーズへの対応 1
■GISは地理情報システムであって、データベースではない
森林GISとは、一般には、森林簿と森林計画図を一対一に対応づけることによって森林情報を効率的に管理することができるシステムであると理解されています。しかし、森林GISをデータベースとして捉えてしまうと、森林簿情報や林小班区画の正確さが気になります。そして、情報更新が滞ってしまった森林GISは使い物にならないと考えてしまいます・・・
ログハウス研修で間伐材活用の道を拓く
女性林研へ、林地や畑でのタラノメ栽培を普及
所有者、行政機関、森林組合、民間事業体の役割
~地域森林管理の協働体制の構築~
■持続可能な森林管理が究極の目的
地域の森林を適正に整備・管理しながら、木材供給を安定的に実行していくためには、地域におけるそれぞれの機関や団体が、その役割を全うしながら連携していく必要があります。連携の仕方に関しては地域ごとに事情があり、それに見合ったものを構築していくことが大事です。ただし、活動の目的=共通の目標は、森林の多面的機能を最大化するための「持続可能な森林管理」です。その上で、それぞれの役割を明確にし、また、連携体制をつくっていかなければなりません・・・・
昭和初期の青森貯木場 齋藤 淳・・・9
安芸太田町立「夢づくり交流館」(広島県安芸太田町)・・・67
伝えたい林業への情熱
常に一歩先を見た林業経営を
今では絶えてしまった炭焼き産地の記憶を地域の森林文化として、地元の子供達に伝えていきたいと感じるのですが、子供達に興味を持ってもらえる手法が思い浮かびません。
表紙●岩渕光則 フォト●松英恵吾