★雑誌のご注文は年間購読(最新号から一年間分)のみ、お受けしております。
バックナンバーはお取り扱いしておりませんので、どうかご了承下さい。
定価400円(本体381円送料76円)
年間購読料定価5,700円(本体5,429円送料込み)
HOME > 出版物 > [雑誌] 月刊 「現代林業」 > 「現代林業 2008年9月号」
特集 鼎談 現場が求める林業機械を提案する
酒井秀夫(東京大学大学院森林利用学研究室教授)
梶山恵司((株)富士通総研経済研究所主任研究員)
湯浅 勲(京都府日吉町森林組合参事)
著者 | 全国林業改良普及協会 |
---|---|
定価 | 5,700(年間購読料/送料込み)円 |
ISBN | --- |
体裁 | A5判 80頁 |
★雑誌のご注文は年間購読(最新号から一年間分)のみ、お受けしております。
バックナンバーはお取り扱いしておりませんので、どうかご了承下さい。
定価400円(本体381円送料76円)
年間購読料定価5,700円(本体5,429円送料込み)
※ 下記のサムネイル画像をクリックすると、ページが拡大して表示されます。
酒井秀夫(東京大学大学院森林利用学研究室教授)
梶山恵司((株)富士通総研経済研究所主任研究員)
湯浅 勲(京都府日吉町森林組合参事)
■日本の現場に合った林業機械がない
・林業機械が十分に稼働していない
全国の現場では、林業機械が十分に稼働しておらず、機械コストが経営を圧迫してしまう状況にあります。その一因として、現場が求める機械が無いことが考えられます。果してそうなのか。あるいは今現場で求められている林業機械とはどんなものか。酒井先生の進行で論議をお願いいたします。
酒井:まず私なりにこれまでの状況を整理させていただきます。かつて材価が高く、拡大造林を背景に天然林伐採が主体だった時代、林業機械の主流といえば架線とトラクタでした。当時、林道の開設はそれほど普及しておらず、架線が林道を補完していた時代でもありました。1970年代に入って材価が安くなり、同時に森林資源が徐々に成熟化してくると、それまでの日本の代表的な集材方法であった架線技術が現場環境と乖離してくる。そして現在では、全国の人工造林地の多くが伐期を迎えてきており・・・
中国木材(株)の“東の拠点”
米マツドライビーム生産の鹿島工場(茨城県神栖市)
商品開発へ果敢な挑戦を
――すぐれた材のヒノキを再考
教員のための森林療法
日本の作業道(7)―鳥取県智頭町―
■智頭林業の新しい潮流
鳥取県智頭町は県東部にあって岡山県と境を接し、県庁から車で南に30分ほどの距離にあります。林野率93%、江戸時代から優良大径材生産の歴史があります。一方で、戦後になって造成した人工林が1万haあります。牛のための部落有採草地に造林したところなどでは、立木一代限りの契約で植林しましたが、現在では所有が細分化され、道を通す場合には多くの所有者の同意をとりつけなければなりません。伝統的林業地だけに、農閑期に枝打ちなどの手入れをして木には愛着があります。木は桁丸太として高価に売れたことから、伐りたくないという思いが強くあります。苦労して開田し、先祖からの土地を大事にしていますので、団地化して道を開設する同意をとりつけることは容易ではありません。今まで高齢林では架線集材で対応できたため、路網や機械への投資が遅れています。成熟してきた森林に道を入れ、投下した労力をどうやって回収するか。よく手入れをしてきただけにまずは間伐が急がれます。小規模所有者に日曜林業でもよいから林業収入をもたらし、地域に森林を資源としてストックし、森林の公益的機能を発揮させていく取り組みが始まりました・・・
いしかわ森林環境税とこれからの森づくり
国県町・学・民が一体となって照葉樹林を復元する―宮崎・綾の取り組み―
「未来へ引き継ぐ森づくりの手引き」を制作
鹿児島県大口市における間伐の推進
山林を買い、その山林に生育しているスギの木を伐採しようとしたところ、売り主からスギは売っていないと言われてしまいました。スギを伐採してもよいのでしょうか。
提案型集約化施業に必要不可欠な所有者還元
■効率的な作業道開設には100%の受託が必要
複数の林地を集約化して、一体的に施業を行うメリットはいろいろとありますが、もっとも大きな利点の一つは効率的な作業道開設が可能になることです。効率的な作業道とは、耐久性があり、高性能林業機械を稼働させて安全に作業を行うことができ、かつその団地における立木から最大の収益を得ることができる路網のことです。その路網の線形は山林の傾斜や水の流れといった自然条件と、樹種や齢級構成などの森林現況によって規定されるものです。
ある所有者が、提案された施業内容に同意しなかったために、仕方なくその所有者の林分を避けて迂回する形で作業道を設計してしまうと、その分生産性が低下したり、余計な作道コストがかかったりします。効率的な作業道を開設するためには、団地内のすべての所有者から施業を受託しなければなりません。
しかしながら、実際には一部の所有者からは施業を受託できず、いわゆる「虫食い状態」になっているケースが多いと思われます・・・
ふるさとの美しい森林を次世代へ
牛と猫と
阿波十郎兵衛屋敷(徳島県徳島市)
路網・架線の選択で効率的な素材生産
作業道開設に同意してもらえない
表紙●岩渕光則 フォト●小野田法彦