月刊 「現代林業」

現代林業　2023年12月号

特集　地域の林業普及はどうあるべきか　都道府県普及職員座談会①

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現代林業12月号　目次

特集　地域の林業普及はどうあるべきか　都道府県普及職員座談会①...12

　地域の林業普及といえば、一昔前までは主に地域の林家や森林組合などを対象
に経営や技術支援をしていたと思います。ところが近年は森林経営計画制度や森
林経営管理制度などが導入され、普及の対象は、市町村や意欲と能力のある林業
経営者（森林組合や林業事業体等）へのウエイトが大きくなってきています。
　さらに今後は、森林・林業をめぐる社会状況の変化などを受け、都道府県にお
ける普及のあり方や普及客体の変化、普及内容についても変わってくることが考
えられます。
　そこで、『現代林業』12月号・１月号特集では、経験豊かな都道府県林業普及
指導員経験者５名による座談会を開催し、これからの地域の林業普及のあり方に
ついて語っていただきました。議題は、①普及客体の変化、②市町村支援、③
ICT等の技術指導、④主伐再造林、⑤獣害対策、⑥持続可能な森林経営、⑦林業
の担い手対策などです。
　本特集では座談会の前半として、普及客体の変化、市町村支援、ICT等の技術
指導までの座談会内容を紹介し、次号では後半として残りのテーマを紹介いたし
ます（取材日：令和５年10月19日）。

●これからの普及客体はどうなるのか

●これからの市町村支援のあり方とは

●何のためにICTを普及するのか

フォト・レポート◆...１
さらに拡がる木造建築の魅力　
―令和５年度　木材利用優良施設等コンクール受賞施設より―

木材トレンドを読み解く◆赤堀楠雄...38
利用戦略に見合った山づくりを　
品質確保が重要課題に

お役に立ちます！最新研究紹介◆...40
直挿し育苗による花粉の少ないスギ挿し
木コンテナ苗育成の効率化　
岩手県林業技術センター　丹羽花恵

　岩手県のスギ挿し木コンテナ苗育成では、発根苗をコンテナに移植して山行苗を育てていましたが、移植作業の労務負担が大きく、量産化に向けた効率化が課題となっていました。そこで、予め用土を充填したコンテナに穂木を直接挿し付けることで、コンテナ苗育成の効率化を図った研究成果について、岩手県林業技術センターの丹羽花恵さんに紹介していただきます。

飛田京子の安全談義◆飛田京子...44
第32回　自身の技能との向き合い方を変える場に　
伐木競技会で操作技能と安全性を確認

地域林政アドバイザーが見た現場の課題...46
第3回　小さな村から始める　森林経営管理制度
航空レーザデータを活用した森林現況の把握
長野県売木村役場産業課　地域林政アドバイザー／飯嶋郁雄

林研グループが応援します！◆福岡県／黒木町林業振興会...56
地域の森林・林業を未来へつなげる
～「林業は楽しい」を伝える林業体験活動～

普及員実践日誌◆...58
森林経営管理制度等に基づく森林整備の促進に向けた支援　
山梨県　小田真二

チャレンジする林業現場の課題を追って◆...66
123回　若者から見た林業の課題と未来　
長野県　中村健人

法律・税務・制度相談室◆...70
隣山の所有者が私の所有林の境界を越えてスギを植林しており、自分の土地だと言い張っています。弁護士・

●日本林業アーカイブス　世界の林業の記憶―ハンガリー・マラムレシュ地方◆酒井秀夫...9
第12回　マラムレシュ地方の筏の漕出し

●わがまち木造自慢...55
奈良県コンベンションセンター（奈良県奈良市）

●読者のお悩み相談...68
森林組合に労働組合があるとのことですが、それによって何かよくなったことはありますか？　　
田中　忠

●表紙の人...80
則竹彩絵さん　有限会社フォレストサービス（岩手県）

表紙／撮影協力：有限会社フォレストサービス

フォト／文・写真協力：木材利用推進中央協議会