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出版物

林業新知識 2011年6月号

雑誌月刊 「林業新知識」

林業新知識 2011年6月号

「販売力で拓いた枝物経営」 中瀬繁樹さん(和歌山県)

著者 全国林業改良普及協会
定価 3,560(年間購読料/送料込み)円
ISBN ---
体裁 B5判 24頁

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主要目次

技芸の風
「販売力で拓いた枝物経営」…1

中瀬繁樹さん(和歌山県)

中瀬さんの朝は早い。そこから「分刻みで動く」という1日が始まる。
 市街地にある自宅から、旧宅のあった集落まで車を30 分走らせ、所有林に通う。所有林の約96%はスギ・ヒノキの用材林だが、現在の収益はサカキ、シキミ、ヒサカキ、アセビなどの枝物生産が中心。栽培から納品までを全て一人で行い、枝物生産だけで年間400万円ほどを売り上げる。「一束200円、300円の商品を全て一人で出しているから、たった今、田んぼをやりよったと思ったら、山に入って枝物を切って、それを括って値札を付けて、1時間30分かけて田辺の町まで運枝物生産で約400万円の売上販売力で拓いた・・・

東北地方太平洋沖地震 山の絆…6
山のよろず講座

「木を傷めない木登り道具3ぶり縄の登り方、降り方」…8

山本晃治さん(岐阜県)

 ぶり縄は、縄の両端に棒を一本ずつ結びつけた道具です。その2本の棒を交互に幹に取りつけて足場としながら、目的の高さまで登ることが可能です。
 まず、棒の一方を前回紹介した手順で取りつけて、その棒の上に登り、肩に担いだもう片方の棒を2段目の足場としてさらに登ります。3段目はどうするかというと、1段目の棒を外して使うことになります。2段目に登ったところで縄を振り、1段目の縛りを解いて3段目の足場に使うのです。縄を振る時の姿勢は、両足を棒の上に
乗せてしまうのではなく、右足を縄にかけていると楽で、縄を振りやすいそうです・・・

魅力再発見の樹木図鑑

「ミズキ」…10

文・川尻秀樹

道具入門 現場の技

「シートベルトで楽々!タケのかかり木処理」…12

杉山精一さん(神奈川県)

 タケノコを取り、タケを製品加工して竹林を有効利用している杉山精一さん。現場に入ると、1日で300 本以上も伐倒するそうです。その時に頻発するかかり木処理は大変手間ですが、杉山さんは、自動車のシートベルトを利用して作業を楽にしています。杉山さんはタケの伐倒で受け口は作らず、伐倒(重心)方向の反対側から追い口を切って倒します。ソーチェーンは竹用ではなく、スギやヒノキの伐倒に使うのと同じ一般的な刃です・・・

こちら林業普及指導員です…15

岡山県・佐賀県

お悩み相談室

「間伐の見積りを取ったら、嫁から嫌味を…」…17

山を継ぐ

「山造りの情熱川・海へも広げる」…18

佐野博さん一家(静岡県)

 山梨県を源として富士山の袂たもとを流れ下り、静岡県の駿河湾に流れ注ぐのが富士川。日本三大急流の
一つとして名高い川である。
 有限会社木成は、その富士川の中流域、富士宮市の旧芝川町内房を拠点にする林業会社である。社長である佐野博さんは昭和20年の生まれ。父親の元敬さんがはじめた素材生産を少年時代より手伝ってきた。
「親父は山を作らせたいという気持ちがあったんでしょう。足場丸太が売れた時代、自分たちで材を出したら全部買ってくれた。それで、当時の中学生が持てないような小遣いをもらった」と思い返す・・・・・

相続最前線その時あなたならどうする?…20

「『山を頼む』遺言によって導かれた山」

文・富樫勘十(新潟県)

平成21年8月初旬のある夕暮れ、私は病院の診察室にいました。医師は淡々と語りました。「入院中のお父様の検査結果がでました。末期の膵臓癌です。手の打ちようがありません。余命はもって半年、早ければ1?2カ月です。残念です」。私は茫然とし、これからどうするのかという混乱の中にいました。病室で横たわる父には、何も言えませんでした。胃から出血があるのでしばらく入院とだけ伝えました。「お前もそろそろ山に入ってくれないか。自分がまだ元気な内に教えるから」との父の言は上の空で、心の中は葬式、相続手続き、不明な山の境界、材積の算定法、木材の販売法等々、様々な不安が錯綜していたのです・・・

読者コーナー…22
木材市況
全林協からのお知らせ…24

■3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 

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