令和元年度全国林業普及研修大会 オープンプログラム
開催要領
1 開催趣旨
我が国においては、戦後植林した人工林を中心に半世紀ぶりに本格的な利用期を迎えており、豊富な森林資源の利用と適切な再造林が重要な課題となっています。
一方、森林所有者の多くは小規模零細で経営規模を拡大する意欲等が低く、積極的な経営が期待できない状況にありますまた、相続などにより森林を所有することとなっても、森林に対する関心がなく、森林の管理に支障を来たすことが危惧される状況にあります。
このような中、林業の成長産業化と森林の適切な管理の実現のため、本年度から森林経営管理法に基づき、森林の経営管理権を市町村に集積する「森林経営管理制度」が導入されました。さらに、スマート林業の推進や木材供給のあり方を山側の視点ではなく需要側の視点で行うマーケットインの発想に変えるなど、これまでの取組の継続ではない、新たな概念の導入を含めた、イノベーションに取り組むことも重要とされています。
こうした中、「森林経営管理制度」のような新たな政策の普及や利用期を迎えた人工林を念頭においたイノベーションの導入の取組が求められており、現場第一線で地域に密着した普及活動を展開している林業普及指導員等の役割がこれまで以上に重要となっています。
また、林業普及指導員は、地域の森林づくりに向けて市町村や林業関係者への技術的支援を行う「森林総合監理士」の中核母体としても重要です。
このため、本年70周年を迎えた林業普及指導員を適正配置する林業普及指導事業については、今後ともその制度の堅持を強く訴えるとともに、林業普及指導員自らは各方面から期待されている役割を的確に果たしていけるよう努力を積み重なる必要があります。
さらに、地域林業のリーダーとして活動している林業研究グループ会員は、技術普及に加え、地域林業活性化への取組や森林所有者と市町村を結ぶ役割が期待されています。
林業普及に関する多様なニーズに効果的に対応するためには、林業普及指導員、林業研究グループ会員、都道府県の林業普及関係団体等林業普及関係者が、それぞれの立場で資質の向上を図るとともに、一致協力して期待される使命の達成に向けて全力を尽くす必要があります。
このため、林業普及を推進する関係者は、林業の活性化や森林の多面的機能の発揮のための適切な森林整備の実施など、地域や国民の期待に応えるため、その資質の向上に向けて、標記全国研修大会を開催します。
一般社団法人 全国林業改良普及協会
全国林業普及指導職員協議会
全国林業研究グループ連絡協議会
3会 場 東京大学弥生講堂 一条ホール
東京都文京区弥生1-1-1
TEL 03-5841-8205
受付開始13:00~13:30まで
13:30 開始
特 別 講 演
■ 白石 則彦(東京大学大学院生命科学研究科森林科学専攻教授)
「地域で林業経営のあり方を考える」
「林業経営へのスマート林業技術の役立て方」
林業普及活動 優良取組事例発表
■ 小長谷 遼平(千葉県北部林業事務所印旛支所)
「都市部における森林整備推進に向けた関係部局との連携強化の取組」
■ 一瀬 裕子(京都府樹々の会)
「地域の魅力をカタチにする」
■ 令和元年度林業普及指導員全国シンポジウム林野庁長官賞受賞者(11月20日決定予定)
15:50 解散
★お申し込み締切 11月15日(金) 17時00分
下記より申込書をダウンロードしてFAXもしくは、Mailにてお申し込みください。
FAX.03-3583-8465 「研修大会」係宛