一関地方森林組合室根婦人部はなみずきの会が農林水産大臣賞を受賞!!
去る3月4日、令和2度全国林業グループコンクールをオンラインで開催しました。 北海道・東北ブロック選抜の岩手県・一関地方森林組合室根婦人部はなみずきの会(以下、はなみずきの会)が最優秀の農林水産大臣賞に選ばれました。
はなみずきの会(千葉三千江会長)は、「桜の葉・花を活用した商品開発の取組~グ ループ活動と地域の活性化を目指して~」と題 して、桜を活用した商品開発の取組について発表しました。桜の葉・花に着目し、植栽から獣害対策をはじめ、試行錯誤を繰り返しながら、「桜葉まんじゅう」の商品開発に取り組み、商品化へつなげたことが評価されました。今後も栽培管理を続けながら、栽培規模を拡大し和菓子店への桜葉漬けの供給を目指すそうです。
その他の受賞グループは下記のとおりです。
【林野庁長官賞】
福井県 一般社団法人安養寺薪割り倶楽部
山梨県 特定非営利活動法人自然とオオムラサキに親しむ会
三重県 熊野林星会
愛媛県 大洲市女性林業研究グループ
宮崎県 諸塚村林業研究グループ会議
【全国林業改良普及協会長賞】
秋田県 平鹿地区林業後継者協議会
群馬県 特定非営利活動法人フォレストぐんま21
岐阜県 付知町優良材生産研究会
京都府 京都府林業研究グループ連絡協議会 青年部
島根県 仁多郡林業研究グループ
熊本県 山鹿林業研究会
なお、審査は安村直樹氏(東京大学大学院准教授 審査委員長)、肱黒直次氏(全国森林組合連合会 代表理事専務)、大塚生美氏(森林総合研究所東北支所 主任研究員)、中山 聡氏(全国林業改良普及協会 専務理事)にお願いしました。
●安村審査委員長講評●
受賞されたグループの皆さん、このたびはおめでとうございます。今年度はオンラインでの開催となり、直接やりとりができないのは残念でしたが、多くの方にご参加いただくことができたと思います。
今回の審査では、新しい価値観をもって挑戦的に新規事業、多様な事業に取り組んでいることを重視しました。地域を活性化し、多種多様な関係者と連携するなど活動の継続性にも関心を寄せました。森林所有者へ還元していくことも継続性の確保に重要な要素の一つであると考えます。さらに、林業あるいは自らの地域以外などの他者との連携や貢献を標榜・実施しているかどうかを審査の視点としました。他者との関わりは活動の新規性や多様性、継続性を生み出しやすくする効果が期待できるからです。
受賞されたグループをはじめ、全国のグループが今後も末永く活動を継続されることを期待すると共に、新型コロナウィルス感染症とそれに伴う混乱が一日も早く終息し、落ち着いた環境で次回コンクールが実施されることを楽しみにしています。
発表概要は「林業グループ活動・研究事例集」として令和3年度に発行します