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より魅力的な森林景観をつくるため、また景観づくりを農山村のツーリズム、森林セラピー、環境教育など広い分野へ応用するため、その考え方、手法、事例をまとめた一冊です。
森林景観を理解するためのキーワードの解説をする「序」、
スケールや森林空間の特性に応じた計画の考え方を紹介する「解説」、
近年注目を集めている分野を中心とした「事例」紹介の三部構成となっています。
○ 序 森林景観をつくるには
○解説Ⅰ スケールに応じたデザイン、解説Ⅱ 地域特性を生かしたデザイン
○事例Ⅰ 里山保全、地域・景観づくり、事例Ⅱ 教育活動と森林景観、 事例Ⅲ 森林セラピー、事例Ⅳ 森林景観づくり事業の実践
1970年生まれ。東京大学農学部卒業。博士(農学)。独立行政法人森林総合研究所関西支所森林資源管理研究グループ主任研究員。専門は、森林景観計画。主な研究テーマは、レクリエーションのための森林景観計画や、里山の成り立ちと変遷・今後の保全と活用。
1956年生まれ。京都大学農学部修了。農林水産省入省、人事院を経て、現在、独立行政法人森林総合研究所森林管理研究領域環境計画研究室長。専門は、フォレストスケープ・プランニング(森林景観計画)、森林アメニティ論、森林の多面的機能の評価、森林セラピーなど。
1966年生まれ。東京大学農学部卒業。博士(農学)。独立行政法人森林総合研究所森林管理研究領域主任研究官などを経て、現在、同企画調整部研究企画官(林野庁研究・保全課研究企画官)。専門は、森林風致計画学、レジャー・レクリエーション学、自然環境保全論など。
序 森林景観をつくるには
森林景観をつくるには
あらためて森林景観とは/森林景観を理解するためのキーワード/「解説」各項目の位置付け
解説Ⅰ スケールに応じたデザイン
流域単位 観光レクリエーション資源の分布把握と森林計画への応用手法
地域のランドスケープ・コーディネーターの視点/効果の高い場所を知る必要性/
重要地区の判定手法/判定法の手順
レクリエーションエリア単位 森林散策コースで好ましい景観体験を演出する
連続する森林景観体験の演出/景観体験とは/景観体験と満足度の関係/森林散策コース演出の考え方
林分単位 森林来訪現場における来訪者の特徴・行動・イメージをとらえる方法
森林来訪者の特徴を質問紙法(対面アンケート)により把握する/森林来訪者の行動を観察法(ビデオ記録)により把握する/森林来訪者の印象や気分を簡易な質問紙により把握する
解説Ⅱ 地域特性を生かしたデザイン
山間域(原生的地域) 利用体験に配慮した森林レクリエーション計画手法
観光・リゾート域 観光地・天橋立における歴史的森林景観の保全
都市近郊域 嵐山から都市近郊林の景観保全を考える
林業地域 林業地域における森林景観の指標と定量化
事例Ⅰ 里山保全、地域・景観づくり
霞ヶ浦流域における里山資源の新たな利活用
市民活動が霞ヶ浦と里山を結ぶ/伝統技術とよみがえる里山の風景
地域の文化的景観と森林
「文化遺産」・「文化財」としての森林/なりわいの価値―林業の景観―/
目に見えない価値―産業の山、信仰の山―/
遺産のバッファーゾーン―世界遺産の白川村荻町を取り巻く森林―
事例Ⅱ 教育活動と森林景観
森林景観から学ぶ子どもたち
森林景観を教育活動に生かすための視点/森林景観を生かした森林体験学習の事例
子どもの森林イメージと里山体験学習
子どもたちに不可欠な里山/里山での五感体験/子どもたちの原風景、里山
事例Ⅲ 森林セラピー
森林セラピーロードのデザイン
森林セラピーロードのデザイン/福島県滝川渓谷森林浴コース/
ドイツ、バート・ヴェリスホーフェンのクナイプ療法/
千葉県民の森の森林浴道 秋田県風の松原のロード
事例Ⅳ 森林景観づくり事業の実践
森林景観づくり事業―地域ニーズに応えた事業実施―
森林景観づくり/森林景観整備事業の合意形成/森林景観整備事業の内容