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No.142 森林療法序説 森の癒しことはじめ

林業改良普及双書

No.142 森林療法序説 森の癒しことはじめ

森林療法の確立に向けた、21世紀福祉社会を築くためのメッセージ。

著者 上原 巌
定価 1,015円 (本体923円)
ISBN ISBN978-4-88138-126-7
体裁 新書判

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 著者はこれまで、「森林活動が知的障害者および健常者に与える心理的効果」を主テーマに大学のみならず現場での研究重ねてきた。本書は、国内の福祉施設での事例のほか、人間の自然治癒力を引き出すドイツの「クナイプ療法」や「森の幼稚園」、スウェーデンの森林療育、森林散策カウンセリングの効用等、海外の事例をまじえ、林学・福祉・医学を統合した学際的研究による森林療法の確立に向けた21世紀福祉社会を築くためのメッセージである。現在は「森林療法研究会」を主宰。現代林業01年~02年の単行本化。

2007年1月31日 2刷発行

主要目次

序章 ~森林の“癒し”研究ことはじめ~
第1章 ドイツにおけるクナイプ療法 - 医療・保養に取り込まれた森林散策

1.バート・ウェーリスホーフェンという保養地を知る
2.クナイプ療法とバート・ウェーリスホーフェン
3.いよいよバート・ウェーリスホーフェンでの森林散策へ
4.三つの森林散策
5.特徴的な保養地施策
6.バート・ウェーリスホーフェンにおける森林散策の特徴
7.バート・ウェーリスホーフェンの魅力は何か?
8.バート・ウエーリスホーフェンの森は特別なものか?
9.身近な自然を活かした医療・福祉モデルの1つとして
10.森林の素材を用いたユニークなスポット
11.環境保護・教育について
12.クナイプ・グッズ
13.市の今後の課題
14.クナイプ保養地の条件と日本での自然保養地の可能性は?

第2章 知的障害者の「森林療育」

第1節 自閉症療育施設「白樺の家」における事例 ~自閉症者と森の癒し~
第2節 知的障害者の森林療育事例
第3節 スエーデンにおける森林療育の事例

第3章  森林環境を使った幼児・児童の保育と教育

第1節 ドイツのヴァルトキンダーガルテン(森の幼稚園)について
第2節 長野県蓼科保養学園について

第4章  森林を利用したカウンセリング効果

第1節 森林散策カウンセリングとは
第2節 森林イメージにみる心理状態について
第3節 高校教員の森林に対する意識調査について

第5章 市民グループによる森林療法研究

1.森林療法とは何か
2.森林療法研究会発足
3.第1回目の研究会開催
4.森林療法研究会の方向性
5.いよいよ森に出掛けて
6.第3回森林療法研究会(グループワーク)
7.研究会の今後の可能性について

終章  森林と医療・福祉をむすぶ ~今後の森林療法の可能性 

謝辞 参考文献

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