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林業改良普及双書No.188 そこが聞きたい 山林の相続・登記相談室

林業改良普及双書

林業改良普及双書No.188 そこが聞きたい 山林の相続・登記相談室

相続や譲渡で悩んだら、この1冊

著者 鈴木慎太郎
定価 1,210円 (本体1,100円)
ISBN 978-4-88138-355-1
体裁 新書判 232頁

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   山林の相続は林家の経営継続を左右します。しかし、方法、手続きなど実際面が分かりづらいのも事実。

 山林相続やそれに伴う登記(名義変更等)について、Q&A方式のアドバイザー的な語り口で、山主さんの立場、家族の悩み、心情などを踏まえてやさしく解説。

 また、山林経営継続を願っての譲渡、家族・親族に管理・承継する仕組みとして注目される民事信託の実際についても併せて解説しています。

  

後継者へ山を託す方に

・後継者が困らないための生前対策>

・いろいろな託し方と制度

・遺言のすすめと書き方のポイント

山を受け継いだ方に

・相続や登記の手続きのポイント

・自分でやる場合の流れ

・難航した場合の解決方法

相続・登記について困っている方に

・困った場合の相談先とその選び方・使い方

・様々な事案をモデルケースで解説

 

 

 

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著者プロフィール

鈴木慎太郎

司法書士。社会保険労務士。「すずきしんたろう事務所」代表。愛知県名古屋市。
 昭和48年生まれ。三重大学生物資源学部生物資源学科(森林社会学研究室)卒業。高校時代、旅先でスギの間伐見本林の姿に心惹かれたのがきっかけで林学科への進学を目指す。三重大学入学後に法社会学に興味を抱き、専攻に森林社会学研究室を選ぶ。br
 行政書士・土地家屋調査士事務所の補助者として測量・表示登記・農地転用等申請書類作成などに従事した後に、平成15年8月に社会保険労務士として開業、平成16年3月に司法書士登録し、現在に至る。
 当初よりインターネットでの集客を指向し、他県からの依頼多数。里山の境界確定訴訟(本人訴訟の支援として文献・現地調査や準備書面作成)、遠隔地の山林・別荘・農地の相続にともなう現地調査や登記等の業務実績がある。
 相談に訪れた人が自分で登記申請書・裁判書類を作ること(本人申請・本人訴訟)も支援している。
 月刊「現代林業」誌上で「法律:税務・制度相談室」、月刊「林業新知識」誌上で「山林の名義変更ガイド」の執筆・解説を行っている。
WEBサイト:www.daishoyasan.jp

主要目次

 【本書の読み進めガイド】 

相続の準備 編 

   山林の相続を迎える準備 

  Q 大した財産はありません。相続なんて関係ないのでは? 
 山林の共有者が、持ち分に応じてできること 
 生前対策① 財産面での状況把握(負債を含む) 
  Q 相続対策とは、相続税のことだけでしょうか? 
 生前対策② 相続人(配偶者や子など)の状況把握 
       Q 相続するのは妻と子の予定ですが、ここでのポイントは?
 生前対策③ 山林の状況把握と情報の継承 
  Q  山、特に現地に関して、生前にやっておくべきことは? 
 生前対策④ 前記①~③を考慮しつつ、できる対策の立案  
  Q 自宅は妻に、山は長男に、と考えていますが、どんな問題が考えられますか? 
  Q 資産は不動産がメインで、均等に分けられません。 
  Q 相続税を納められるか心配です。物納も可能でしょうか? 
  Q 相続税が発生するかどうか、どうやって見極めますか? 
  Q 遺産分割のための資金とは、なんですか? 
  Q 相続で子どもたちに苦労させないために必要なことは? 
 
コラム ここをチェック! 顧客不在の士業間連携 
 

相続登記 編 

   山林の相続登記~父から子への名義変更 

   山林の相続登記の基本手順 

  Q 相続を機に、山林の名義を父から息子(自分)に変更するには? 
 ①お父さんと相続人の戸籍 
 ②山林の登記情報 
 ③山林の固定資産税評価証明書 
 ④遺産分割協議書(50頁に書式例) 
 ⑤印鑑証明書 
 ⑥お父さんとあなたの住民票 
 
 

  どうする? 山と相続人の探索方法

  Q 相続開始から登記に至るまで、実際はどんな進め方になりますか? 
  Q  戸籍は誰でも請求できるのでしょうか? 
  Q  存在が不明な山林を探索するには、どうすれば良いでしょうか? 
  Q  全国あちこちに山を持っていた可能性があります。その探索方法は? 
  Q  名寄帳で父の所有する山林が判明しました。次にやることは? 
  Q  実際の場所や境界が不明な山であっても、相続登記(名義変更)できますか? 
  Q  父が固定資産税を納めていた山林は、父名義ではないようです。
  Q  祖父(父の父)名義の山林もあります。名義変更のポイントは?
    法定相続人は? 
  Q  曾祖父名義の山林もあります。この場合の名義変更手続きは? 
  Q  相続人の名前はわかりましたが、連絡先(住所)がわかりません。 
 
 

  どうする? 相続人の問題で遺産分割協議ができない場合 

  Q 遺言がない場合は、どうやって遺産を分ければいいのですか? 
  Q 遺産分割協議」とは、どのようなものですか? 
  Q 他の相続人と連絡が取れない場合、相続登記はできませんか? 
  Q 相続人の1人が認知症を患い、遺産分割協議ができません。 
  Q 相続人の1人と、どうしても連絡が取れません。 
  Q 相続人の1人が、海外に居住中で印鑑証明書が取れません。
 
 

  どうする? 遺産分割協議が紛糾した場合 

  Q 遺産分割協議が紛糾し、進まない場合の対応策はありますか? 
  Q 「遺産分割調停の申し立て」とは、どんな制度ですか? 
  Q 「相続分の譲渡」と「相続放棄」は同じものですか? 
  Q 間違って負債も相続してしまいました。救済策はありますか?
 
 

  どうする? 相続登記(名義変更)の本人申請手続き  

  Q 名義変更の登記は自分でもできるのですか? 
  Q 山林の「権利書」が見つからないのですが、大丈夫でしょうか? 
  Q 山林のある場所に行かず、郵送での名義変更は可能ですか?
 
 

  遺言のススメ 

 「法定相続分」と「遺留分」 
 「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」 
 
コラム ここをチェック! 依頼した仕事は、進捗状況を確認! 
 

譲渡(贈与・売買)編 

  山林の譲渡~贈与や売買による所有権移転登記 

 
  Q 自分名義の山林を、生前に息子名義に変更する場合の手続きは? 
  Q 山林をいま譲るのと、遺言で譲るのと、どちらがいいですか? 
  Q 山の権利書がないのですが、売買や贈与はできますか? 
  Q 近隣の林家に売却あるいは贈与したい。どんな準備が必要ですか?
  Q 相手方の負担を少なくするには、贈与と売買のどちらが有利ですか? 
  Q Iターンで林業を志す若者に、山林を譲りたい。贈与で良いでしょうか?
  Q 売買や贈与に当たって、気をつけるべきポイントは? 
  Q 売買契約では瑕疵担保責任が問われますか? 
  Q 伐採業者に土地ごと山林を売却する場合に、気をつけるべきポイントは?
  Q 双方の責任の調整の他に、譲渡する側が留意することは? 
  Q 登記や税金などの他に、必要な手続きや届出はありますか? 
  Q 自治体や法人などに山を寄付することはできますか? 
 
コラム ここをチェック! 本人申請の落とし穴 
 

合筆・分筆 編 

  合筆と分筆―メリットとデメリット 

 
  Q 合筆とはなんですか? どうやればできますか? 
  Q 合筆の登記は自分でもできますか? 
  Q 合筆のメリットはなんですか?  
       Q 分筆とはなんですか? どうやればできますか? 
  Q 分筆のメリットはなんですか? 
 
コラム ここをチェック! 名義変更を依頼したら―司法書士の費用は、いくら? 
 

後見・信託 編 

  Q 認知症になった後も、自分の意思を反映した山林管理を継続させるには? 
  Q 「後見」とはどんな制度ですか? 
  Q 元気なうちは、誰かに任せられる制度はないのですか? 
  Q 自分の遺志を死亡後も生かす制度は、遺言の他にありますか? 
 

  思いを確実に繋ぐ「信託」 

 
 「民事信託」とは 
 山林所有者が家族内で行う民事信託の例
 遺言よりも強力な託し方 
 民事信託の可能性―地域の山を管理する組織 
 民事信託の難しさ 
 
コラム ここをチェック! 揉める未来が見えていませんか? 
 

困った時のアドバイス

  Q 3代前からの名義変更で遺産分割協議が難しい。現実的な解決策は? 
  Q 昔に設定された登記(抵当権等)を抹消できますか? 
  Q 地目が畑の山林を相続した場合、届出先は? 地目は変更できますか? 
  Q 集落内の各家が山林の所有権を手放し、自治会名義にまとめたい。 
  Q 相続登記や遺産分割協議が未了の場合に考えられる相続人のリスクは? 
  Q 共有林を共有者各人に分割するには、どうすればいいですか? 
 

困った時の相談先と、そのための準備

 公的な相談先とその限界 

 

 様々な人が行う「相続相談」 

 

   民事法律扶助制度(法テラス)の無料法律相談の使い方 

 

 士業への相談を行う前に~ポイントとアドバイス 

 遺言その他の相続対策 
 遺産分割協議①一般的なケース 
 遺産分割協議②難しいケース 
 成年後見・任意後見制度の利用 
 分筆・合筆・地目変更 
 

不動産の名義変更・残っている登記の抹消 

 代理人(弁護士など)や裁判所から書類がきた場合
 

  相続・登記に関するお薦め書籍 

 自分で登記をするための本 
 遺言を書くための準備に役立つ本 
 相続と登記の基本がわかる本 
 相続するときの戸籍の取り方がわかる本
 

  各種文書の書式例

 遺産分割協議書 
 相続による登記申請書 
 相続人確定のための戸籍の郵送請求 
 名寄帳 
 相続人による名寄帳の請求 
 相続分譲渡証書 
 自筆証書遺言書① 
 自筆証書遺言書② 
 贈与契約書 
 贈与による登記原因証明情報 
 

 

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