作業道の水の処理-横断溝
今日は完成した作業道の測量に行ってきました。
作業道作りは今や私達の組合では、なくてはならない作業の一つです。
そのため、安全で低コストの作業道を作る必要があり、
道の設計はとても重要な作業なのですが、
この設計が難しい!
完成した作業道を歩いて、いろいろ気付くことがありました。
そのなかに水の処理があります。
荒れない作業道を作ろうと思えば、水の処理が大切になってくるのですが、私達の組合では、路面をはしる水の処理するのに、現地調達の間伐材を利用した横断溝を使っています。
水が湧いているところを見つけ、道に対してどれくらい、どう流れているか、道の勾配はどうか、山からの集まる水の量は?などなどを判断して入れていくのですが、
適切な位置に入れるのはなかなか難しいです。
今日行った現場でも、こうした方が良かったと思うところがありました。
例えば、緩くカーブした道では、カーブの上で入れるべきで、カーブの下で入れても、水はそのままカーブの外側に走って行ってしまい、横断溝が用を足さない。といったことや、岩のあることろは水が浸み出て道をはしること、勾配が緩くなるところでは水が溜まりやすいので、その手前で入れること。
などなど先輩に教えてもらいながら測量していまいした。
私が作業道を設計できるようになるまで、まだまだ道のりは遠いようです。
コメント
Posted by: かなめ [ 2007年3月30日 05:22 ]
久しぶりに書き込みさせていただきます。長屋の住人そまびとです。
道作りのあれこれ、とてもためになります。実は私たちもそろそろ道作りの勉強を本格的にはじめなければならない時期になっています。
そこでお尋ねしたいのですが(今回の水切りから少し離れる内容です)、水はやはり尾根へ分散するという基本概念なのでしょうか。それから、測量の際はハンドレベルを使われているのでしょうか。
よかったら教えてください。
Posted by: 上野@日吉 [ 2007年4月19日 23:51 ]
かなめ様
ご質問のお返事が遅くなりました。
道作りは、自分はまだまだ勉強中の身で、本当に難しいですね。失敗と改良を繰り返しながら地道に作って行くしかないのかな、と思います。
ご質問の尾根での排水ですが、尾根通過の際にはその頭で排水するようにしています。
また、ハンドレベルは、ルートを決める測量の際に使っています。日吉では、土質やルートなどで変わりますが、勾配は14°(25%)までとして安全に配慮しています。