雪とトング
トングのことは以前にも紹介したかと思います。私が愛用しているのはハスクバーナ社製で、運びたい丸太の上からサッと押し付けるだけで、ハサミの部分が開き、そのまま持ち上げるとハサミが閉じて、丸太がぶら下がってくる構造です。おおざっぱな感じですが、直径20センチくらいまでは、つかんでくれます。
丸太を運びたい時に、指はトングのグリップを握ったままの状態で、丸太をつかんだり、端を持って浮かせたりする必要がないため手が楽なうえ、持ち上げと荷下ろしの際の前屈も(トングの長さ分だけですが)少なくてすむので、小径の材を扱う現場では重宝しています。
昨日、このトングの新たな長所を見つけました。雪の深い現場で、丸太が雪に埋もれている場合でも、積もった雪のふくらみめがけてトングをグサッと差し込むと、雪の中から材が出てきます。おかげで手がビショビショにならず、冷たい雪にふれずに済みます。
ただし、気をつけないとすぐに失くしてしまうという短所が、このトングにはつきまといます。専用のホルダーがあるので、それを付ければ解消できるかもしれません。いずれホルダーを使った場合のレポートもしたいと思います。それから、樹種によっては樹皮の質の違いで、トングの引っかかりにくいものがあります。画像のミヤマザクラやシラカバをつかむときは、若干のコツを要します。
左がトング。右がフック。私はいつも(中ほどの画像は逆ですが)右にトングを持ち、左に持ったフックを丸太の小口に軽く打ち込むように引っ掛けて、使っています。もしかすると、フックは利き手側に持ったほうが良いのかもしれませんが、私の場合はどうしても利き手にトングを持ってしまいます。