提言―生物多様性
月曜日、国民森林会議の提言委員会出席のため、上京しました。以前にも書いたかもしれませんが、今年のテーマは「生物多様性の保全と森林管理」です。
今年は名古屋で国際会議が開かれ、新聞やテレビでも生物多様性が話題になってはいたのですが、驚くべきことに日本の山仕事の世界では、これについて語られることがほとんどありません。
環境から山に入った者としては、当初、3年くらい欲求不満程度で済んでいましたが、今はたいへんな危機感をいだいています。
そんな中、今回の提言案では「生物多様性の保全には、あらゆる目的の森林の管理・施業を通して、それを配慮しなければならない」という考え方が謳われています。現場で、「生物多様性なんぞ、生産目的の山では考える必要がない」というムードを感じていた私としては、興奮しっぱなしの会議でした。