親ばかネギ
先日、駅まで迎えに行くと、高校生の娘がネギを持って電車(正確には汽車)から降りてきました。「お父さん、実習で作ったネギだよ」先日のハクサイに続き、野菜を持っての下校です。
翌日の晩、早速すき焼きにしていただきましたが、口に入れてビックリ。何と、最近久しく味わっていないワイルドな味なのです。その辛さと歯ごたえは、自分が子供の頃のネギのそれでした。ひょっとして品種のせいもあるのでしょうか、とにかく懐かしい味でした。
父親のわがままで移住し、田舎暮らしをしなければならない娘。
でもね、都会にいたらネギ作りも、ニワトリの解体もできなかったかもしれないし、毎日、ヤギの世話もできなかったんだよ。そう思った次の瞬間 「...その代わり、もっと楽しいことがあったかもしれない」そんな内なる声も聞こえてきました。
いろいろ考えてもしかたないので、とりあえず、クヨクヨするのはやめておきます。
コメント
Posted by: ふるだぬき [ 2010年12月 4日 22:41 ]
現代の暮らしが本当に「進化」した暮らしだと言えるのか?
本日京都で行われたシンポジウムで、我が班の班長が突きつけた課題でした。
我が家でも娘の生き方を見ながら、「人間としての生命維持」を教育したいと思いつつ「紺屋の白袴に成り下がっている我が家。
生命力を失った人間社会は、良くないと思うだけに、かなめさんの娘さんに我が娘を学ばせたいと思いました。
Posted by: かなめ [ 2010年12月 5日 17:32 ]
紺屋の白袴とはまたオーバーな、しっかりフィールドへ連れ出して、いろいろとワイルドなことをやってるんじゃないですか??
我が家は、気がつくと長女が「虫を見てギャーギャー言う女」になってしまっていました。うまくやっていたつもりだったのですが、もう取り返しがつきません(笑)。
生命力、私も欲しいです、、、。
Posted by: 高力一浩(こーりきー) [ 2010年12月 8日 11:14 ]
汽車に
あのぷんぷんかおる「ねぎ」を
もって
乗ってくる娘さんに
かんぱーーーい!!(^^)
いつまでも
そうあって欲しい。。
Posted by: かなめ [ 2010年12月 9日 16:52 ]
こーりきーさん、ありがとうございます。
ほんとうに、あの清里を走る高原鉄道で有名な小海線も、この日ばかりはおしゃれではない匂いが充満していたことでしょう。
彼女は、ずっとこの路線で行くような気がします。そして仰るとおり、時が移り変わっても、ネギを持つ女子高生に、ずっと通学し続けてほしいですね。