プロのチェーンソーカーバー
雪の岩手県は岩泉町での取材。チェーンソーカービングの世界でもトッププロとして活躍されている、西間健さんの現場にお邪魔しました。
古くから北欧スタイルも研究されているという西間さん。現在は高性能機械を使った生産が主とのことでしたが、伐木技術に対する研究意欲も旺盛で、実に濃密な取材となりました。
教えていただいた技術の数々は、いずれ出版される本で紹介させていただきますが、西間さん入魂の話題をちょっぴりつまみ食いしますと、従来、バイスなどのない現場では難しかった平ヤスリ(ダブルベベル)でのチゼルの目立てを、現場でもいかに容易に行うか、というご自身の研究成果を見せていただきました(専門知識のない皆様、チンプンカンプンでごめんんさい)。
次から次に繰り出されるテクニックもさることながら、伐倒の取材が始まってすぐに感じたのは、西間さんの動きのしなやかさです。チェーンソーが手の延長のように動く、あの感覚は何なのだろう?? これまでたくさんの山師にお会いしてきましたが、このようなしなやかな動きを見たのは始めてでした。
チェーンソーアートつながりで、時々うちの近くにもお出でになっているとのこと。ぜひまたお会いして、いろいろと教えていただきたいと思います。
下切りが先です。この手順が気になる方は、道具と技4をお楽しみに
コメント
Posted by: にしま [ 2010年12月 2日 21:08 ]
30日は遠路ご苦労様でした。
オレで良かったのか?
と今だに思っています。
現場の木もちょっと細かったですし
あれこれと後悔しています・・(汗)
また、ブログでも紹介ありがとうございます。
なんと言いますか恐縮していますが
「道具と技Vol4」が発刊されるまで
ハラハラドキドキの日々が続きそうです。
今後とも宜しくお願いします。
Posted by: かなめ [ 2010年12月 3日 05:54 ]
にしまさま
コメントありがとうございます。
>オレで良かったのか?
何をおっしゃいますやら。たいへん勉強になりました。
木の大きさ、あの本を楽しみにしてくれている方の多くには、それほど重要な要素ではないのではないか、と勝手に思っております。それよりも、あの動きの無駄の無さやしなやかさ。私にそれを紹介する力のないことが悔やまれます。
大いに刺激されました。こちらこそ、これを機にどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: あいバーカー [ 2010年12月 3日 10:30 ]
ご無沙汰してすみません。
ご活躍は、「道具と技」やY商会でお聞きしています。
そうですか岩手迄行かれたんですね。
西間さんとこでかなめサンが来られたと、
まさかと思ったらかなめサンでした。
西間さん先月は突然来られたんです。
事前にわかる時はご連絡します。
Posted by: かなめ [ 2010年12月 3日 12:35 ]
あいバーカーさま
お久しぶりです。コメントをありがとうございます。
今回もその「道具と技」のご縁でした。西間さんには、たっぷりと現場のノウハウを教えていただきました。またごいっしょできそうなときは、ぜひご一報ください。
Posted by: にしま [ 2010年12月 3日 23:17 ]
あいバーカーさんとかなめさんはお知り合いだったのですね・・
「縁」の不思議を感じます。
Posted by: かなめ [ 2010年12月 4日 18:35 ]
そうなんですよ。あいバーカーさんには、私がこちらで関係している林業事業体が、いつもイベントでお世話になっているんです。土場にはなんとあいバーカーさん作の看板まで置かせてもらっています。
山仕事の世界も(特にネット的には)狭めですが、チェーンソーつながりというのも、まだまだ狭いようですね。でもわかりませんね、そろそろ秋葉でもチェーンソーを売る店が出てくるかもしれません。
ところで原稿ですが、「にしま伐倒教室」の情報が多くて、たいへんなことになってます。目立てのことで、電話かメールをするかもしれませんので、その際にはよろしくお願いします。