道端の現場
仕事をしているところをじっと見ていられると「やりにくい」と感じる人は少なくないと思います。私も見られているのはやりにくいと感じるのですが、そこが悩ましいところでもあります。
今作業しているのは、車の通行量の多い県道沿いです。こういう場所で木を伐っていると、通りすがりの人たちの視線を感じます。数十台に一台くらいの割合で、減速しながらジックリと見ていく人がいて、半日に一台くらいは、車を止めて見る人もいます。そして「バタンッ」とドアの閉まる音。いよいよ身元調査のはじまりです。
・・伐っているだかい?
・・ハイ、そうです。
・・さっぱりするね
・・ハイ
・・お宅、どこっ?
・・川上です。
・・川上、どこっ?
・・御所平です。
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こんな感じで、一通り聞いて納得してくれるのですが、その後に来る瞬間が大切です。
・・じゃ、うちの山も伐ってくれるかい?
こういう人目につく現場は、またとない営業のチャンス。昨日も山主さんを一人紹介してもらえることになりました。
べつに意識して営業トークにする必要はありませんが、ジックリとお話しをうかがうこと。そこからまた新たな出会いが始まります。
コメント
Posted by: つうくん [ 2010年6月 2日 22:48 ]
私も常日頃、現場のみんなに地元に人が話しかけてきたら、作業の手を止めてじっくりと話をしてくださいと言っています。
みんなが営業マンとならなくてはなりません。
人通りの多い所の場合、山の施業、管理承りますと看板立てて、連絡先明記しています。
Posted by: かなめ [ 2010年6月 3日 22:18 ]
みんなが営業マン。これ、素敵な響きですね。つうくんさんのところの
現場の雰囲気が想像される言葉です。
そして連絡先明記の看板ですか。すぐに見習わなければいけないアイディア
です。独立してまる三年経ったのに、まだ無印の軽トラに乗っていることを
改めなければいけませんね。