入会権について
入会(いりあい)という言葉、この村にIターンしてこなかったら一生口にすることはなかったと思います。
正確な定義を勉強していないのでいけないのですが、私の中では「その地に暮らす人たちが共有するする"もの"や"権利"」というふうに理解しています。
この"入会"を守るための闘争を扱った映画「こつなぎ 山を巡る百年物語」のことを、当ページに度々コメントしてくださる方のサイトで知りました。そして7月25日に長野県松本市でもこの映画を観ることができるとのこと。今から楽しみにしています。
上映を肴に松本で一杯やりましょうという企画が着々と進行中です。
正直に言うと、感性が鈍く、ヨソから村に入った私のような者には、まったくピンと来ない概念だったために、何年もの間この言葉が出てきても、たとえば入会を扱った論文に出会ったとしても「それがどうしたの?」という程度のものでしかありませんでした。
大きなお世話かもしれませんが、コミュニティーがほとんど崩壊してしまった都市部から田舎に移住して、以前の私と同じように、この"入会"という言葉にピンと来ない方は要注意です。あなたは単にコミュニティーに参加できていないというだけでなく、たいへんな迷惑要素、言い換えれば出て行ってもらいたい人になっている可能性が高いと、私は勝手に感じます。
つまり何を言いたいかというと、入会とはそれほどに未だに地域の人々の暮らしの基底をなしている重要な作法であるということです。ある種、"ひとりひとりの生命"であるとか、"家族"と同じくらいに普遍的なものなのです。
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