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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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今年の総会

今日の夕方は、地元佐久林業士会の総会でした。この総会は、毎年林業経営者協会の総会と日を同じく開催され、総会後の懇親会では地域の森林所有者の皆さんと楽しく一杯やらせてもらいます。


 総会では、際立った発言や計画が発表されたわけではありませんが、一週間前に「全国規模での林政がどうなるのか」という話題の場にいた者とすると、やはり地域の実情に合わせた持続可能な社会を創造するための支援というのは、少なくともこれまでの方法論では徒労に終わるのではないか、と感じるばかりです。
 

 帰宅する小海線の中で思いました。田舎で生活していると、そこが命の源のような、失われては困るところだと感じます。ところが、そういう大切な理由に気づくことなく、あるいはわかっていても気づかないふりをしながら、高度成長のために「人」という資源を送り出し続けた田舎に対し、あたかも失われるものの代わりのように、これまで都会で集められたお金がせっせと田舎に注ぎ込まれてきたのですが、それだけでは安定した選挙も、金儲けも維持できないことが見えてきたはずです。


 あんまり難しい仕組みは必要ありません。その土地の個性を大事にしながら、自由な発想で仕事を創造し続けてゆける暮らし。何か良い道筋があるはずです。


 土曜日はまた東京にでかけます。国民森林会議の総会。終了後の記念講演とレセプションには、申込があればどなたでも参加できます。


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村の名物「赤顔山(あかづらやま)」を紹介します。明日は暖かくなるのかな

コメント

Posted by: つうくん   [ 2010年3月13日 08:56 ]

かなめさん
言いたいことよーくわかります。
山村で実際に何年も生活し、林業に携わっていると、ごく当たり前に感じることだとわかってきました。特にそのようなこと勉強したりしなくてもそれが当たり前なのだと。
林業だけの復興などあり得ない。山村の復興が必要なのだと。
ほんの50年前まで当たり前に行われてきたことを今の時代にあうようにどのようにしていくか、われわれに与えられた課題だと思います。

Posted by: かなめ   [ 2010年3月17日 08:47 ]

 書き込みへの返事が遅くて、申し訳ありません。確定申告と雪に足を
とられていました(笑)。

>山村で実際に何年も生活し、林業に携わっていると、
>ごく当たり前に感じることだとわかってきました。

 この感覚を大切にしたいですよね。ある方とも話したのですが、
ときどき村にやってきて、革靴やスニーカーを履いたままでいては、
高度成長期以降に生まれ、都市で育った人には実感できないことが
あります。
 上記の方から、コンサル系の仕事で山村に入り、帰宅時に森組で
足袋を買って帰った仕事熱心な方がいたともうかがいました。履物に
執着するわけではありませんが、そういう突っ込んだ関わり方に
何かを求める気持ちが重要な気がします。

>ほんの50年前まで当たり前に行われてきたことを今の時代に
>あうようにどのようにしていくか、われわれに与えられた課題だと思います。

 まずは多様な人に生活してもらうこと、としか思い当たらないのですが、
他にも何かあるでしょうか。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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