燃料の運び方
驚かれるかもしれませんが(それを通り越して、笑われるかも...)、15年やっていて、初めて金属製の携行ボトルを導入しました。現場へ携行するガソリンの入れ物は、これまで、ほとんど廃物利用で済ませていました。
画像中央が最もポピュラーなもの。そう、2L用のpetボトルです。これが軽くて丈夫なので、実に具合が良い。ただ、ガソリンを使っていると変質してきて、最後はヒビが入ったり蓋がだめになります。が、何せ原価が安いので使い捨て状態で、ずっと長いあいだ愛用してきました。
それでも専用のものを使わないとまずいな、と思い、ここ何年か右の燃料用タンクをリュックに入れて持ち歩いていました。よくホームセンターで売っているもので、価格も7~8百円くらいかと思います。
しかし、これも樹脂製の弱点として、長いあいだには蓋が変形して、ガソリンが漏るようになり、リュックがガソリンでビチャビチャになります。
なぜこうまで樹脂製に執着してきたかと言えば、軽さと、中が見える便利さからですが、今回、実験の意味も含めて画像左のアルミ製のものを使ってみることにしました。大きいほうが1.5L用(定価3,465円)、小さいほうが1L用(定価3,150円)で、登山をする人にはストーブでお馴染みのオプティマス社のものです。
petボトルを使っていると、ガソリンの中に樹脂成分が溶け出して、機械に悪影響を及ぼすという人も居ます。もしかすると長いあいだには、そういう「機械のもち具合」も違ってくるかもしれませんね。
コメント
Posted by: somakudo [ 2010年2月16日 07:11 ]
根本的にPETボトルは消防法でNGですよね。
あからさまに使用している事を公開したのに少々びっくり。
あと、PETボトルの困った点は、
真夏の下草刈りで頭フラフラの時に
飲料水と間違えてガソリンを呑んでしまうこと!
皆さん気をつけましょう。
Posted by: かなめ [ 2010年2月16日 17:25 ]
somakudoさま
おぉ、消防法NGでしたか。もうずい分前にやっていたことなので、
時効でしょうし、こんなことをやっていたのは、日本では私だけで
しょうから「良い子の皆さんは真似をしないように」ということで、
補足しておきます。
「PETを使っちゃいけないよ」というのは、どんな林業研修でも
扱ってくれませんでしたね(覚えていないだけかもしれませんが)。
somakudoさんと受講したグリーンマイスターでも、講義には無かった
のでは…(笑)。
飲料水と間違える場合は、混合は不純物が多くてNGですね。
4スト用のピュアなやつなら、まだましなのではないでしょうか。
(→良い子の皆さんへ 冗談です。くれぐれも。)
Posted by: つうくん [ 2010年2月17日 18:19 ]
わが社も2年ほど前、全面的に切り替えました。社員全員に4本ずつ支給。
とある現場で、可燃物をペットボトルに入れて仕事をしてることをだめだと指摘されたため。
よく考えると当たり前の話で、私もこの世界に入り、ベテランが当たり前に使っているのをあたりまえだと使っていただけでした。
Posted by: かなめ [ 2010年2月18日 08:26 ]
つうくん様
奥深い書き込みをありがとうございます。
>ベテランが当たり前に使っている
このことで発生しているロスや危険が、実はかなりあるように思うの
です。作業方法、道具の使い方、グッズ。一度デンと居座ってしまうと、
変化を好まないという不思議な雰囲気のある世界ですね。もちろん
長い経験の末に試行錯誤と淘汰の結果、みがかれてきたものも少なく
ないでしょう。
一言で語れるレベルではありませんね。とりあえずは、こうやって
事あるごとに紹介し、対話してゆく方法しか思い浮かびません。
ところでアルミのボトルですが、今のところ快適です。
Posted by: くまもと [ 2010年2月22日 09:07 ]
ペットボトルからハスク社の燃料タンクに切り替えた時、こんな便利なものがあったのかと感心しました。しかし大きすぎて携行できず、キャップが木屑にまみれ「ぱっやペットボトルだな!」と思っていたところでした。良い情報ありがとうございます。登山用にはいいものがありますね。
ちなみにペットボトルが世の中に登場する以前の人たちは何を使っていたのでしょうか?燃料は分かりませんがチェンオイルをマヨネーズ容器に入れていたいた人を思い出しました。
Posted by: かなめ [ 2010年2月23日 05:30 ]
くまもと様
ハスクのタンクをはじめて使ったときの感動は、私もはっきりと覚えて
います。でもおっしゃるとおり、あれはデカすぎる。ハスクのデモでは、
あれを林内であちこち持ち歩いていて、しかも同じくハスクの木回し用の
ストラップをショルダーベルトにして、タンクを肩から下げられるようにも
なっているとの説明ですが、少なくとも今私が入っているような急斜面の
伐り捨て現場ではそういう「携行」はできません。
登山用品では数社から金属ボトルが出ていて、国産品もあるようです。
こちらでは森林組合事務所でも販売しており、小さめのやつなら、すぐに
手に入りますよ。
ペット以前に何が使われていたのか、興味がありますね。私の周りでは、
ずい分前にリポDの瓶にガソリンを入れていた人がいましたが、あれは
小さすぎるので、たぶん応急的なものだったんでしょうね。くまもとさんの
炭の師匠はいかがでしたか?