新政権へ
昨日は、強風の中、東京へとんぼ返りで会議に行ってきました。これまで何度か紹介している国民森林会議の集まりで、3月に予定されている総会のための打合せなどが行われました。
今回、ホームページがリニューアルされて、年に4回の公開講座の計画もアップされました。まだ予定であって、これから交渉に入るそうなので、変更の可能性が大きいのですが、愛知で開催されるCOP10を睨んで、実におもしろそうなテーマが並びました。
国民森林会議では、毎年、国の林野行政に対する提言を出しています。21年度のテーマは23年度に見直し作業が行われる予定だった国の森林・林業基本計画に対し、その見直しに合わせていろいろと意見をまとめていたのですが、新政権になり、急転直下この見直し作業が22年度中に前倒しとなったそうで、提言のまとめも慌しくなってきました。
そんな中、状況に詳しい方から聞いたところによると、新政権誕生に合わせてすでに二つの有力なグループから提言が出され、そのうちのひとつでは、これまでの林業の低迷の原因のひとつを、事業体にコスト意識がなかったことと分析し、
人づくりをはじめとした提言がまとめられ、新政権でもすでにその方向に予算をつけるべく動いているとのこと。
どうやら22年度は、森に注がれる税金の流れが大きく変化しそうです。
高い経営感覚をもった人づくりや、機械化による採算性の向上。これにより自ずと、材木を出した山にもお金が返ってくる、という仕組みです。お金が回れば活気もわく...。今年はあちこちからそんな知らせが入ってくるのかもしれません。ひとりでコソコソ山仕事をしている者としては、呆然とすることが多くなりそうですが、愚痴っぽくならないように今から気をひきしめてゆきたいと思います。