森林づくりフォーラムin佐久
26日、県地方事務所が主催した「みんなで支える森林づくりフォーラムin佐久 ~豊かな未来 持続可能な循環型社会を目指して~」と題した行事に参加しました。どんな集まりだったのかは、信州そまびとクラブのホームページに紹介されているので、ここでは感想を述べます。
最初に行われた酒井秀夫教授(東京大学 森林利用学研究室)の講演で、北欧の木質バイオマス利用が紹介されたのですが、そこでうかがった「まず国民の健康のためにはどうすれば良いか、という命題があって、そこへ向けて国をあげて社会をつくりあげてゆく」という言葉が、今も鮮明に胸に焼きついています。
北欧のどこかの国では、木材チップで沸かしたお湯により、地域熱供給を行っているとのこと。家の裏山に木がたくさんあるのに、遠い国から運ばれてきた油をせっせと燃やすこの国とは、いったい何が違うのでしょうか。
そう言えば、昨年、ノルウェイのインストラクター、アントンセン氏も、北欧では、林業従事者はエネルギーを供給する人、という位置づけが定着しているとのことでした。それがとても羨ましく感じられたことを思い出します。早くそういう社会を造らなくてはいけない...。
フォーラム終了後、ここでも何度か紹介させていただいた「佐久地域高能率間伐材搬出システム開発グループ」の会議が行われました。
この1年間あちこちでの研修を通じ、会員になっている事業体の皆さんが、少しずつ自分たちの生産システムの問題点に気づきはじめた様子がよくわかり、着実に効果をあげているという印象を受けました。
このグループには、もちろん機械メーカーさんも入っているのですが、機械レンタルの皆さんも参加しているため、機械の保有が難しい小さな事業体にとっても、希望の持てそうな話題が出され、なかなか材木を出せずにいる要林産も、ちょっぴりワクワクしてきました。
夜の懇親会では、日頃の悩みをここぞとばかり酒井先生にぶつけてみたところ、実に勇気の出る激励の言葉をいただきました。どんな悩みかは、いずれ機会を見てここで紹介させていただきます。
それから、「馬は究極の集材手段です」という言葉も、しっかりと胸にきざんできました。
フォーラム終了後に会場を変えて行われた開発Gの会合です
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