友人の独立
県境を隔てた隣町に住む友人が、20年近いサラリーマン生活に別れを告げて独立しました。おもての看板は、建設機械(特にクレーン)の出張修理。若い頃からメカニック一筋だった経験を活かし、緊急の現場への迅速な対応を一番の売りにするそうです。
鉄、非鉄金属の溶接の腕はピカいち! 他にも金属関係のものなら、オーダーメイドで何でも作ってくれるそうです。
先日この友と話しをしていて、山村起業と名づけられたこのブログで、私が大きな見落としをしていたことに気づきました。それは商工会議所の存在です。彼は、すでに開業している先輩親方に相談した結果、税務も労災もすべて商工会議所に任せたということでした。
独立開業を思い立ち、何らかの商売を始める際には、実は商工会議所が最も手っ取り早い相談先であり、実務をお願いできる組織なのです。実際に私の周囲でも、経理関係(たとえば確定申告)やら労災保険はすべて町村単位で有る商工会議所に任せているというパタンが9割以上かと思います。
個人的な考えから、事務処理は経理も労災もすべて自分で行う、という方法を採っているがために、うっかりしていましたが、たぶん単純にコストパフォーマンスを考えると、商工会へ相談することは、起業者にとって大きな選択肢のひとつでしょう。
アウトソーシングすることで費用対効果の高い自由な時間が生まれ、その分本業に集中できる。そういう仕組みがこの国にはあるのです。もっとも、私の場合はその自由な時間をすべて遊んでしまうことが目に見えているので、これからもすべて自分でやってゆくつもりです。