岩とハシゴ
まさかこんな勉強ができるとは思っていませんでしたが、山を歩き慣れているということで声をかけていただきました。登山道へのハシゴの設置作業。何から何まではじめての、たいへん貴重な一日でした。
今回活躍した道具の一部です。このほかにも材料がドッサリ。
これが今日の主役、ヒルティ社のアンカーボルト。長いやつと短めの2種類がありました。
そして、このドリル。これで岩場にボルト設置用の穴を掘ります。
現場は、フリークライミング界では有名な、川上村の廻り目平キャンプ場から、カモシカ登山道を約1時間登ったところです。胸を痛めつつ、ガガガガッ!とボルト用の穴をあけます。「たしか、この胸の痛みはどこかで感じたような...」
おっ、伐倒の時のものに似ています。
アンカーによって固定されたハシゴの全景。持って帰りたいような立派なハシゴです。
固定部分のアップ。ハシゴの他にも固定ロープの支点を新設しました。
今回は幸運にも、岩登りの際に命をあずける支点設置のプロの指導を受けながら作業することができました。このテクニックは、コンクリート構造物の現場でも応用できるものだそうです。
政権が代わり、世は本格的なソフト優先の時代に突入するかもしれません。こうなってくると山奥でも既設のインフラを点検しながら利用するケースが増えてゆくことでしょう。要林産の本業が、砂防堰堤にぶら下がる仕事になるのも、時間の問題かもしれません。←凄まじい妄想