自然塾事前授業
今朝は予報よりも悪く、朝から雨。普通ならば山へ行くべきかどうか大いに迷うのですが、丁度(などと言うと失礼ですが)今日の予定は作業ではなく、久しぶりに下界に行って「臼高自然塾」という地元の高校生の皆さんの行事のお手伝いをする準備の日だったので、心安らかに出かけました。
今年の「野鳥」のテーマは「鳥は環境のものさし」ということで、佐久市にある貞祥寺と洞源湖周辺の下見をしてきました。話すことに夢中で写真を忘れたので、雰囲気満点のお寺の境内の様子は、また本番のときにでもアップします。
ところで、いつもお世話になっているこの学校の環境緑地科、これは以前の農業科ですが、数年後に地域にある他の二校の実業科と統合が決まっています。普通科に比べると応募が減少傾向とのことですが、食品や木材の自給を拡大し、工業の面では「ものづくり日本」を守ろうとのスローガンを掲げながら、実業科への入試応募者が少ないという現象は、多くの人がまだ真剣になっていないということを物語っているのではないでしょうか。
リーマンショックなどと名づけてしまうからいけないのですよね。あれは結果であって、原因ではないのに、象徴的な言葉を設けることで、誰がどのように行動を変えなければいけないのか、自分たちの側にある本質的な問題をぼやかし、誰もがほっとしている。もうそろそろこんな繰り返しから脱しなければいけません。
そこに至るまでの想像力の貧しさや、無責任さを見直し、もっと考えて社会の設計をしないと不幸の連鎖をとめることはできないでしょう。価値観を見直すのは新政府の仕事でも役所の仕事でもなく、我々自身の作業でしかないのです。
活動の画像がないので秋の空を切取って見ました