緑の雇用担い手対策事業
ここ何年か、全国で行われているこの事業によって、たくさんの人たちが山仕事の現場で働きはじめています。そしてなんと、今日はこの事業の研修で学んでいることが、日頃の現場作業(この作業自体も研修という位置づけかもしれません)で守られているかどうかの検査に行ってきました。
...人様の検査をする前に、自分がケガをしないよう心がけなければいけないのですが、地域の業界関係者の現場を見て歩くことができるということで、あつかましくも引き受けてしまいました。
今日は長和町(旧和田村)というところの国有林で搬出間伐を行っている、中島林業さんの山でした。右から技術高度化研修生の花田さん、中島林業の若き後継者中島治幸さん、研修一年目の小宮山さんです。忙しいところをお邪魔したにもかかわらず、ブログのための撮影を快諾してくれました。
衝撃的だったのは、ズボンの上につけているチャップスという保護具。間違ってチェーンソーの刃があたっても、中から飛び出す繊維がチェーンやスプロケットにからまり、瞬時にチェーンソーが停止してケガをしない仕組みになっています。
私などは、暑苦しくてつける気にならないのに、二人ともバッチリ足に馴染んでしまっていました。この安全への意識は見習わなければなりません。
それ以上に、毎日装着していると、ご覧のようにすぐにボロボロになってしまうということに「何とかならないかな」と思ってしまいました。半年経たないうちに、磨耗してこのようになるそうです。知らないうちにチェーンソーの熱で変質させてしまったこともあるとか。
一着1万円くらいはするので、もう少し長持ちしてくれないと困ります。せめてメンテナンスグッズがあれば助かるのですが、無理なのかな。
コメント
Posted by: だん [ 2009年7月26日 04:59 ]
チャプス着用は車のシートベルト同様、これから常識になっていくと思います。僕のところもチェンソー作業時は必ず防護ズボンかチャプスを着用するようにしています。
さらなる快適性向上と、価格も外国に半額程度の物があるので期待したいですね。
Posted by: かなめ [ 2009年7月26日 08:18 ]
今年になり、着用が努力義務化されたという話を耳にしましたが、オフィシャルな
書類はまだ見たことがありません。もっとも林災防にも加入していない個人事業主
には、今後も通知はないかと思います。
考えてみると、このあたりの防災システムは、すごい構造になってますね。受身で
なく、事業者ももっと関心を高めなくてはいけません。
私の知る範囲では、安いものではないので、特に作業をする人の多い事業体など
では負担になるのかもしれませんね。しかし、もう少し考えるとケガと1万円を比較
するの?ということかと思います。
木にはハーネスをつけないとのぼりませんが(タマにのぼる人もいる!)、チェーン
ソーはチャプスなしでも使う。ではその違いは何か? なんてことを、現場の人同士で
話し合ってみたいものです。