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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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伐倒

 090609sakaue1.jpg

内輪の話題ですみません。チェンソーのガイドバーが届かない太さの木で、何か良い方法があれば教えてください。画像の機械は346で、バーの長さはたしか14インチです。所有している機械で一番長いのは、付け替えで18インチですが、面倒なので使わないという前提です(と言うか、基本的にバー二本分よりも太い木という設定です)。


090609sakaue2.jpg

 画像左上に写っているのが、バーが届かない分、幹を切り欠いたところです。現状このやり方です。私の場合、もともと受けが60度から70度と大きいので、切り欠いた長さ分は余裕で切取ってしまいますから、材の元が短くなり材価に影響するということはありません。
 また謝ってしまいますが、レベルの低い話ですみません。

コメント

Posted by: 信州佐久アグリフォレスト   [ 2009年6月16日 07:14 ]

このところの雷雨で大豆の播種が出来ない状態です。有害鳥獣駆除のワナの見回りもぬかるんだ道があるので気が重いです。
私は大径木を伐ることは少ないので大きな機械を買うのは控え、傾斜木や裂けやすい広葉樹を伐るときの芯切りをして伐るようにしています。
昔のハスクのホームページには詳しい説明がありました。今はないようですが(調べていません)ニュージーランド、スエーデンのホームページには載っていました。
私のようなボランティアが書くようなことではなく杉山さんのようなプロが教えてくれることだと思うのですが・・

Posted by: かなめ   [ 2009年6月17日 06:52 ]

>杉山さんのようなプロが教えてくれることだと思うのですが・・


 このあたりが心苦しいところですね。勉強不足と言いましょうか、はたまた
ヨコのつながりの希薄さとでも言いましょうか…。
 技能面でいろいろと工夫している人が見てくれていると思い、オリジナルな
方法が発掘できればと考えて書きましたが、世の中そんなに甘くないのかも
しれません。


 外国語での検索はめんどうですが、たまにはwebをさまよってみることにします。

Posted by: 木曾仙人   [ 2009年6月23日 08:23 ]

かなめ様、またお邪魔いたします。

さすがの技術を拝見しました。


欧米式の受け口の浅さ、切削角度、芯伐り、伐り欠き方面のアシヅルの太さ等々安全に配慮された苦労の跡が伝わってきました。


大径木伐採でやはり、課題となるのがこの問題ですね。


私も幹周5.8mのアカマツの伐採を行なったことがあります。


そのときは60吋(1.5m)バーのチェンソーを借りてきました。これは木曾谷にも現役のものは2台あるかないかという逸物で米国マッカラー社のものでした。


 このときもわざわざ借りなくても手持ちのものでできないかなと思い師匠に相談したところ、
「そんなの簡単じゃねいかい。
バーの丈、二倍半まではできるぞ。」といわれました。

 
 その方法は、前にも少し触れた「三紐伐り(追いヅル伐り)」です。


以下に手順を簡単に説明します。

① 立木の裾払いを強めに行ないます。袴落しともいいますが根張り伐りのことです。高さは受けの高さと同じくらいで木の基径を真円に整形します。


② 伐倒方向を決定後、受けを伐ります。かなめ様の方法と角度、深さ(1/4程度)も一緒です。伐り欠きが大きくなることを心配されていましたが木曾谷でも頭巾(トキン)伐りといい搬出のことを考えこのくらい伐ることが通例です。


③ 追いを二段階に追いヅルを残しながら入れます。通常の追い口の右45度から突っ込み伐りで入れ、続いて左45度から入れます。このときの角度は水平から30度くらいまでです。


④ 受け口の中央を突っ込み伐りで芯伐りをします。方向を確認しながらアシの太さを調整します。木は三つ足で立っている状態になります。


⑤ 追いヅルを切り離すと木は静かに倒れてくれます。伐り株の中央にはその木の枝を挿して安全伐倒の祈願をするのが慣わしです。


この方法ですと理論上はバー丈の3倍は可能となりますが14吋バーでは安全を見て70~80cmまでの伐倒は可能となります。


 実際、師匠は「こがる君」で大概の太い木を伐ってしまいます。


 私も練習をしてなんとか要領は掴んできましたがまだまだ師匠の技には及ばないことこのうえなし、精進の毎日です。


 大径木で修練を積みたいのですが機会がなかなかありません。
 こんな方法も試して頂き、コメント、アドバイスいただけたら幸いです。


それでは、また。

Posted by: かなめ   [ 2009年6月25日 20:41 ]

木曾仙人さま
 詳細説明をありがとうございます。すごい師匠がいらっしゃるのですね。
「こがる君」での伐倒は究極だと思います。理想的なセッティングですが、
私の目立てでは、とうてい不可能です(笑)。腕っ節にものを言わせて、
多少大きめのエンジンで短いバーをドライブする、という下品なスタイルが
癖になっていますので、そういう美しい仕事をする人をイメージしながら、
日々フィードバックをしてゆきます。
 今回の現場は、このクラスのアカマツが何本もあり、しかもすべて林縁で
畑側に傾斜しているため、6m高に支点をとり、1.6tのチルで引っ張るという
肉体労働の連続でした。地形が平坦なので救われましたが、ひとり作業
なので大汗をかきました。


 実は、仙人さんのほかにも、この件に関しては複数の方からメールで
助言をいただきました。とてもありがたく、早速仕事の際に参考にさせて
いただいています。
 そのうちの一つは、受けの中にチェンソーのボディがはいる切り欠きを
して、芯伐りを広く行う、という方法でした。
 ただでさえ、山に自分の伐痕のあることが恥ずかしいのですが、せっかくの
ネット環境なので、あえてこうして公開することで、技能に関する情報の
やりとりが、少しでも活発になればと思っています。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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