環境フェア
一見、薪の路上販売テントのように見えますが、5月5日、長野県佐久市の駒場公園というところで開催された県主催の環境フェアでの様子です。今年は信州そまびとクラブ、長野県林業士会佐久支部、カラマツストーブで森を守る会(カラモリ会)のコラボ出展で、いつものように地元のチェンソー屋さんやチェンソーアーティストの方なども参加しての、賑やかなブースになりました。
あまりに盛りだくさんなので、まずはこのコーナーから。そまびと会員によるクラフトです。特にこの作品「名刺入れ」が嬉しかったので紹介させていただきます。作者はブログ樹[ITUKI]の信州日記を書かれている樹さんです。木製名刺入れについて天然カラマツで作るとどうなのかな?と興味本位でたずねたのですが、何と環境フェア当日に間に合わせて実物を作ってくれました。しかもこの貴重な作品をプレゼントしてくれたのです。とても手のかかっている作品で、忙しい中、よくぞここまでやっていただけたなと、ただただ感謝するばかりです。
カラマツならではのこの木目の雰囲気、いかがでしょうか。蓋がないのに「あら不思議!」 逆さにしても名刺は落ちません。1枚でも大丈夫です。・・・というのがこの名刺入れの特徴です。
コメント
Posted by: somakudo [ 2009年5月 7日 05:04 ]
本当に美しいですね。
ぼくちゃんもほし~い!
ちょっとした小物でカラマツを使っているなんて最高にお洒落に感じます。
仕舞い込まずに使ってやってくださいね。
Posted by: かなめ [ 2009年5月 7日 06:44 ]
まさしく「私の求めていた一品」を授けられました。人前で
使ったときに生まれる会話を思うと、とても楽しみです。
このことは、信州そまびとクラブという人の和が大切な
価値観を表現し始めた瞬間かもしれませんよ。
Posted by: ふるだぬき [ 2009年5月 7日 16:57 ]
一つ売ってください。
請求書を届けていただければ幸いです。
というもの、現在使用している名刺入れは、国産材を使用してはいるのですが、ベトナムで作り、林野庁がとある記念品として配布した代物です。
国産材をベトナムまで往復させたウッドマイレージの疑問と、仕上がりの悪さに若干の抵抗を感じている次第です。
Posted by: かなめ [ 2009年5月 8日 05:54 ]
ふるだぬきさま
早速のリクエストをありがとうございます。おそらく製作者のITUKI
さんも読んでくださっているでしょうが、伝えておきますね。
ところでベトナム製の件ですが、なんだかすごいことになってますね。
世界中が地続きになってしまい、コストという重力よりも強い力に支配
されている私たちは、ちょっとの油断で様々なものがその下流の方へ
転がって行ってしまうということを肝に銘じなければいけません。
油まみれの世の中を、おがくずまみれの世の中に戻すのは容易な
仕事ではないのですね。
Posted by: ITSUKI [ 2009年5月 8日 18:44 ]
ITSUKIです。こんにちは。
ふるだぬきさん、有り難いお言葉大変うれしく思います。
この名刺入れの反響には作った本人も少々驚いております。
かなめさんのアイデアから始まった名刺入れですが、販売する製品としてはまだ改良の余地ありと感じております。なにせ趣味のレベルの木工ですので完成度はご期待に添えるかどうかビミョウです(汗;)
かなめさんにも是非使用頂き、耐久性等問題ないか検証していただいた方が良いかもしれません。
本日、次の製作に使う材を手鋸で板に挽きました。そんなペースですので完成品が仕上がるまでにはかなりの期間がかかります。
気長にお待ちいただければ幸いです。
Posted by: ふるだぬき [ 2009年5月 8日 23:33 ]
ITUKIさま
コメントありがとうございます。
仕事で使う名刺入れには、相手に対する挨拶の第一歩と言うこともあり、それなりの思い入れがあります。
長野県の棲む身としては、長野県で生まれ、長野県で育った品でご挨拶をしたいと思っておりました。
完成度については、かなめさんのコメントでおおよその事は分かりますので自信所有のベトナム産とは雲泥の差だろうと思います。
で・・納期及び価格についてはお任せいたしますので、ろくろっ首になるまで、長くして新しい名刺入れには見向きもしないつもりです。
当方に送っていただける時期がまいりましたら、かなめ氏を通じて当方の個人情報を検索していただければ幸いに存じます。
Posted by: かなめ [ 2009年5月11日 22:41 ]
ふるだぬきさま、ITUKIさま
それでは商談成立ということで「シャン シャン」。商品ができ
ましたら、私が中間マージンをいただきます(冗談です)。
誤解を恐れず述べると、この名刺入れを通じて思うことは、木材を
生産する側の圧倒的な木材普及への認識の浅さです。
近いうちにブログにアップしたいと思いますが、私も含めた生産側の
一部の人には、仕事を楽しもうとするセンスがあまりにも不足している
ように思うのです。たいていの人が「木は良い」と感じるはずですし、
それが近所の山で育った木であることについて回る物語性も、恐らくは
もっと(我々が)自分たちの存在を世間に発信してゆくことで自ずと
生じるものなのではないでしょうか。
広い意味ではこの名刺入れも含む様々なことへの身内以外からの働き
かけは未だに無いのですが、どうも自分は間違っていない。そんな不思議な
自信を得るできごとでした。