山林譲渡のお手伝い
山に関わる仕事をしている人の中には、山のオーナーになってみたいと考える人も少なくないのではないでしょうか。私もそんな夢を持つひとりなのですが、先日そのチャンスがやってきました。
学生時代の友人から電話で、家族が所有する山林を人に譲りたいので相談にのってほしいとのこと。聞けば誰にでもというのではなく、山を大切にし、できれば生き物たちの暮らし良い森に誘導してもらいたいということだったので、自分が名乗り出るしかないとの思いが背中を強く押したのですが、残念なことにその山は我が家から数百キロ離れた地域にあることがわかりました。それだけ離れた山を、見回ったり手入れすることは今の自分には勤まりません。何か最良の道を考えて連絡するということで電話を切りました。
考えてみると、日頃仕事でお世話になっている方が、その山から遠くないところに居ることを思い出しました。早速その方に電話をして相談したところ、山を所有するのははじめてだけれど、境界確認や登記などの面倒な手続きも含めて引き受けてもらえることになり、先日都内で双方の面会に立ち会ってきました。
今回は言ってみればお見合いの紹介者のような立場ですが、私自信がまだ山を持ったことが無い状態なので、今後のために、これから必要となる手続きなどについていっしょに勉強をさせてもらおうと思っています。友人が、私がきこりであることを覚えていてくれたこと。そして、この話にふさわしい方と仕事をさせていただいたこと。この二つの偶然が今回の良縁を呼び寄せました。