アカシア退治・・・その2
諏訪様のアカシアについて、タイトルも含めて単純にアカシアと書いてしまいましたが、正しくはニセアカシアと呼ばなければいけません。まず、本家のネムノキ科の「アカシア」様にお詫び申し上げます。本家よりもこちらの方が有名なあまり、つい現場ではニセアカシアのことをアカシアと呼んでしまいます。
さて、このハリエンジュとも呼ばれているニセアカシア(ちなみにこちらはマメ科)。現場での状況はご覧のとおりです。
もっと近づくと手ごわさがわかりますね。
ひつこく、マクロで寄ってみました。ここまで強烈な棘は、おそらくこの島国の固有種には見られないと思います。こういう植物の藪に突撃するのですから、命までとられることはないとしても、やはり一般人は考えてしまうのではないでしょうか。
血まみれの戦いの末に私が行なうとどめの一撃とは... to be continued
コメント
Posted by: ふるだぬき [ 2009年3月29日 09:36 ]
Robinia pseudoacacia
取り組めば取り組むほど
奥が深い生き物だと実感します。
先日開催された日本生態学会や日本森林学会でも、こいつの生理・生態などの習性がいくつか報告されていました。
本業ではないのに・・・未だに興味が湧いてくる不思議な樹種です。
Posted by: somakudo [ 2009年3月29日 13:23 ]
こいつの棘に刺されると化膿しませんか。
この間なんか、膝小僧に数日間刺したままでいて、
カミサンに取ってもらったら数ミリの長さで入っていましたね。
お~いてぇ。
Posted by: かなめ [ 2009年3月30日 06:58 ]
ふるだぬきさま
pseudo(プセウド)はそのまんまで「偽」というラテン語だそうですね。
pseudolusまたはpseudulusで「うそつき」とのこと(研究社羅和辞典)。
本業ではない…と言うのは本当ですか?? なにやらどこぞの研究
機関ではこの木の強度試験をやっていると聞きましたが。それとも
本業はfagus(ブナ)ということでしょうか。
ところで、この興味深い生き物のこと、北米から入ってきたときの経緯
を詳しく知りたいものですね。先日フランス林学派とドイツ林学派について
調べた方の講演を聞く機会があり、どんな物事にも最初の思惑や社会
情勢が影響していて、後世の者にとってはそれを精査する必要がある
ことを強く感じました。来月、この木についての読み物が出るそうですが、
移入時の背景なども書かれているといいですね。
Posted by: かなめ [ 2009年3月30日 06:59 ]
somakudoさま
まったくやっかいなヤツらですね。化膿の有無は体質にもよるようです。
私の場合はたまに化膿する程度。でもとにかく痛い。コメントのように、
ばかに痛くて何日かしてほじくってみると、やっぱり長いのが入っていた
なんてこともよくあります。
もしもこいつを活用することになったときは、品種改良で棘を無くして
もらいたいものです。でも、里山の緩衝帯にある程度の幅で若木が茂って
いれば、棘の威力で動物も嫌がるかもしれませんね。
Posted by: ふるだぬき [ 2009年3月30日 10:21 ]
pseudo-acasiaとは、学名を付けた人のセンスを感じます。
ま・・・是を直訳した「ニセアカシア」ってのも何ですけどねえ・・。
アカシアについては、移入時の背景などは、結構ブラックボックスで、4月に発行される本でも、細かい記載はありませんでした。
トゲがあれば、動物が食べないのではないか?との話をあるかと思いますが、実際には北海道ではエゾシカがばくばく食べるようですので・・。
Posted by: かなめ [ 2009年3月31日 05:39 ]
移入時のことがブラックボックスと聞くと、よけいに好奇心がそそられ
ますね。いつも心の片隅にぶら下がりそうです。ひょっとすると筑波
あたりに手がかりが残っているのかもしれませんね。経緯から想像
して土研でしょうか。
ところで、昨日も格闘しながら思ったのですが、北米ではどんな立場で
どのように生きているのかも興味があります。北海道のシカがよく食べて
いるとのことですが、昨日は通りがかった人が連れていたミニチュアダックス
も、切りたての形成層にむしゃぶりついていましたよ。けっこううまいのかも
しれませんね。
強度があって通直強靭、どこにも生えてハチミツOK、萌芽更新の薪炭に
ぴったりで形成層もけっこううまい…。これぞ無敵のバイオマス。
ってか?