昭和五年の鉄瓶
今度仕事をさせてもらう山の所有者のところへ挨拶にうかがったところ、こんなものが目につきました。
薪ストーブには年季の入った鉄瓶がかけられており、そこには昭和五年、国勢調査の文字が見えます。
戦後復興から拡大造林期にかけての協同での山仕事のことや、当事の山への思い、そして山の糧が村のインフラのベースになっていることなどを聞かせてもらいながら、ほぼ鉄瓶と同い年という所有者との出会いは、またひとつ、地域で働くことの嬉しさを伴って、村社会のひとりであることの自覚を私の胸に刻んでくれました。
コメント
Posted by: いまい [ 2009年1月25日 10:49 ]
鉄瓶もさることながら、薪ストーブもレリーフが刻まれていて良いですね。村の厳しい寒さから守る、所有者の方が鉄瓶同様長いこと愛用しているのでしょう。ところで、この鉄瓶は当時の記念品として、村から全戸に配布されたものなのでしょうか?
Posted by: かなめ [ 2009年1月25日 22:05 ]
もう少し引いた画像もつければ良かったですね。でないと、(いまいさんはよくご存知でしょうが)見慣れない人には、このストーブがどういうセッティングなのかわかりにくいです。
寒冷地では、座敷のテーブル中央がストーブの形に切りかかれていて、そこにこういう薪ストーブや灯油ストーブがセットされています。このストーブもけっこう長いあいだ使われているものかもしれませんね。
鉄瓶がどういうふうに配布されたのかは、私も家に帰ってから気になりました。またおじゃました時にたずねてみますね。