里山のモニタリング
東信自然史研究会が行っている里山の生物調査に同行しました。これは環境省が進めている「モニタリングサイト1000」<http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html>という事業に、研究会として参加しているものです。
場所は私のお気に入りのひとつで、今では少なくなってしまった棚田のある佐久市大沢という地域です。この日は鳥類のラインセンサスと、そのセンサスルート沿いの植物の相観植生図作り、センサーカメラの設置が行われました。私はくっついて歩いていただけですが、いずれは本業が役に立つときもくるだろうと思っています。
里山には子供がよく似合います。研究会メンバーのジュニアふたり。こうして生物調査のエキスパートが養成されます
コメント
Posted by: ふるだぬき [ 2009年1月12日 20:30 ]
モニタリングサイトで、たぶん一番大事な事は、「ちゃんと普通の作業が出来ること」だと思います。
モニタリングサイトの怖いところは、「大事な環境だから保護しよう」という誤った思想が生まれて、管理作業までが「プロテクト」されてしまうことだと思っています。
特別なことをせず、「普段のまま」をモニタリングしながら、「普段の暮らしを続けていく意義」を追求出来なければ、「里山のモニタリング」にはならないと思います。
今のままでは、開発で失われるような「モニ1000サイト」が出てくることはあり得ないのですが、実はモニタリングで一番重要なことは、「開発すれば本当に自然が失われるのか」
と言うことであり、
「この程度の開発までは壊れない」
事を正確に認識できれば最高なのですけどね。
Posted by: かなめ [ 2009年1月13日 06:49 ]
ふるだぬき様 早速の反応をありがとうございます。
この「さとモニ」事業、私の下心は「大事な環境だから保護しよう」ではなく「大事な里山だから利用しよう」につながることを密かに願っていますが、里山とともにある生活をどこまで私たちはとりもどすことができるのでしょうか。もしも少しでもとりもどすことができたとしたら、そんな「とりもどし」がどんなふうに自然に影響してゆくかをモニタリングできて、良いのではないかと思っています。
これからの千年に、希望と主体性をもって臨みたいものです。