空中枝落としミーティング
アーボリカルチャーの話題ばかりですが、私の頭の中がつねに木の上の作業のことでいっぱいなので、ご勘弁ください。
前回、研修に参加させていただいた上伊那森林組合の地元である箕輪町の南宮神社というところで、大きなケヤキの枯れ枝除去を行ってきました。特に研修と言う位置づけではなく、希望者なら誰でも見学OKのミーティングのようなイベントで、氏子さんたちが見守る中、前回の研修会参加者のほとんどの人たちが遠方から駆けつけて、思い思いに作業を行い、ほとんど同窓会のような感じでした。
私としては、25mのところまで自力で上がったことも初めての体験でしたが、そこからフリクションを使い、枝を伝いながら作業を行ったことは、実に勉強になりました。高いところから記念のショットをと思い、腰にあったカメラに手をのばすと「あれれ?」、カメラははるか下のケヤキの根元におっこちているではありませんか...。そんな理由で、残念ながら画像は他の参加者が登っている地上からのものだけです。
境内ならではのショットです。作業者はなんだか操り人形のよう
足でロープをからめているところに注目してください。これが「フットロッキング」。アーバー技術の核心的部分で、この形を自然に作れるように足が覚えてくれるまで修行は続きます
コメント
Posted by: こーりきー [ 2008年12月24日 11:32 ]
なにか
かなめさんには・・高いところがとても合っていそうですねぇ。
仕事がとっても楽しそう!
すばらしいことです。
ところで・・
少し前からお聞きしようと思っていたのですが
地元の新聞で
連載の始まった
「森の世紀」
13まできましたが
どうお考えでしょうか?
一度お聞きしたいと思っています。
Posted by: かなめ [ 2008年12月24日 17:41 ]
こーりきーさんはすべてお見通しですね。
そう、この仕事の良いところは「楽しい」ところではないかと思っています。反面良くないところは、どうしても「仕事をしている」ように見えないときがあるところでしょうか(笑)。普通では見られない景色や、環境、きっと脳の中ではなにかが出ているのだと思います。
連載は信濃毎日の件ですね。私も毎回興味深く読んでいます。この村のカラマツのことも報道されて、すでに「材が動き始めている」ということで、私も村の方から関連の相談を受けました。
まとめてとして、投げっぱなしではなく、資本力に飲み込まれてゆく森という点に、強い警鐘や問いかけをしてくれるよう期待しています。そのためにはもう「思想」とまで呼べる形での何かを構築しなければなりません。しかも市民の力で。
そんなことを、感想として投書しようかな…。
今の状況では、森林所有者の多くは、ようやく換金できると感じて木を売ってはみても、再造林やその後の森のことには思いをめぐらせる環境ができていないと感じます。
信濃毎日は新聞としては説教じみているという評価が少なからずあるようですが、そこを活かして、森についてはそういういちばん大切なことを発信してくれるように、なんとか気持ちを伝えたい!
Posted by: 編集部・K [ 2008年12月24日 19:18 ]
かなめさん、こちらでは初めまして、ですね。
昨日の模様、楽しく拝見いたしました。
これほどの巨樹とは!
残念ながら他の取材と重なり参加できませんでしたが、
もし参加できたとしても、怖じ気づいて手も足も出なかったかもしれません。
皆さんスイスイ登られているようで、
同窓生?として訓練に励みます。
これからもArboriculture関連の話題、楽しみにしています!
Posted by: かなめ [ 2008年12月25日 06:39 ]
Kさん、ようこそ。
ほんとうに大きな木でしたよ。パチンコのお化け「ビッグショット」なしでは、足がかりのスローラインをかけることができず、私なんぞは、午前中は10mもないところをウロウロしていました。
ようやく午後から、講師の誠司さんの力をかりてロープをかけ上まで行ったのですが、私にとってはとにかく登ったこと自体がすばらしい経験でした。筋肉の痛みも、以前に比べると格段に少なくなりました。
上に到着すると、眼前でダブルクロッチのみごとな動きを見せてもらったので、かなりの刺激となりました。
ところで、編集部ブログ、はじめて拝見しました。ケヤキ樹上からのショットがすごいですね。ちょくちょくおじゃまさせていただきます。