思い出とは?
観光地に暮しているということは、不思議な感じがするものです。自分が日常の生活空間としているところや、遊び場にしているところへ、はるばる旅感覚でたずねてきてくれる人たちが居る。ところがそれほどまでのところなのに、暮らしている当人にっとっては見慣れてしまって、その地域が持っている魅力や可能性を実感することができない…。昨日からの二日間、三鷹市からのハイキングツアーのお客さんを案内していて、ずっとそんなことを考えていました。
一日目は、隣村にあるダム湖周辺の紅葉を楽しみ、二日目の今日は、村の奥座敷金峰渓谷の遊歩道を歩きました。山慣れしている人には、ちょっと物足りないコースだったかもしれませんが、とにかく初心者対象ということで、安全性優先のコース設定になったわけです。
そして、実は今回も癒されてしまったのです。計画段階では「10月下旬に川上でキャンプファイヤー??」と、正直あきれていたのですが、昨晩、炎を囲んでの歌の時間、どうもいちばん楽しんでしまったのは私なのではないか? と反省しなければならないくらい、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
意識して創りあげるようなノウハウもテクニックもないけれど、この村をたずねてくれる人たちの旅が、どこか心に残る旅であって欲しい、という欲求が、最近急激に強まっていることを感じています。