佐久地区森林祭
放鳥っ! 生物屋的には、遺伝子はどうなのかな?なんてヤボなことを考えてしまいますが、とにかくお祭りですから。
遅くなってしまいましたが、先週末に立科町白樺高原で開催された佐久地区森林祭の報告です。今年で何回目だったかは失念しましたが、毎年この時期、長野県佐久地方事務所・中部森林管理局東信森林管理署・佐久森林林業振興会・佐久森林組合・開催地市町村の主催で、応募者全員で行う育林作業をメインに開催されており、今回ははじめて生産業者の集まりである新緑会のひとりとして参加させてもらいました。
すでに10月10日の話題「はげ山」にsomakudoさんが書き込んでくれたように、会場ではこれまでどおり林業関連の身内の方の姿を多く見かけましたが、県のホームページで一般参加を募集していたようなので、広く一般の方を対象としている行事のようです。
今回の発見は、いっしょに参加した素材生産を専門にしている社長さんの感想でした。曰く「こういう行事に参加すると、日頃やりつけていない作業を経験できる。そのことがまた、自分の山に対する姿勢を見直す良い機会になる…」。
事情を知らない方には不思議なことに感じられるかもしれませんが、現在当地方で林業に携わる人は、大きく分けて育林と生産という二つの流れに分類されるのです(もちろん事業所によってはそのどちらにも従事している人もいるのですが)、生産専門の人にとって、育林作業、しかも手鋸での作業をすることは、ある種の新鮮な体験だったようです。地域や作業内容の微妙な変化から刺激を受け、常に何かを感じ取る感性を持っていることに、うまく表現できませんがプロの繊細さのようなものを感じた爽やかな瞬間でした。
こういう出会いのおもしろさを知ってしまうと、どんどん深みにはまっていきます。山仕事はやめられいない! と言うか、同業者からの再発見は深い!!
photo by somanba