木協(もっきょう)の会議
長野県木材協同組合連合会という団体があります。恥ずかしいことに、この業界の住人であるにもかかわらず、何度か耳にしながらこれまで実態を知らずにいた組織です。その会議に先日出席させてもらいました。メインの議題もさることながら、私にとっては「今まで参加の機会がなかった」という根本的な部分で考えさせられるできごとであり、その問題の根の深さに、4日が経過した今もモヤモヤとした気持ちが続いています。
いちばんの議題は、合板メーカーの動向に関する情報共有と、今後の対応についてです。これまで建築などに使われる合板(いわゆるベニヤです)の原材料は、ロシアからの輸入材がメインだったのですが、プーチンの政策により高い輸出関税がかけられるようになり、主力を国産材に変える動きが活発になっています。単純に「売れるようになって良かったね」ということで済めばよいのですが、いかんせんその消費量が膨大なために、現在、地元の材で細々とやっている、言わば絶滅の波を乗り越えてきた地域の製材業者が、材料の高騰や不足によってやって行けなくなるという危険をはらんでいるのです。
上記のモヤモヤと合わせて「どうしてこんなことになるのだろう」と、実はもう半年以上も考えているのです。値のあるうちに皆伐をしてお金にし、あとは自然に木が生えてくるから大丈夫、という山が、この村にもチラホラ見られるようになってきました。
最近のコメント