訓練再開
長い間商売の都合で怠けていた訓練を、ようやく再開することができました。
訓練などと言うと重苦しいのですが、毎月保育園に押しかけて、山で見つけたものの話や、自然を題材にしたゲーム(ネイチャーゲームのようなもの)で遊んでいます。毎月遊びに行くと、逆に彼らの目線からの様々な生き物情報を聞かせてもらうことができますし、みんな小学生になっても覚えていてくれます。ですから、けっこう子供たちの間では顔が広いかもしれません。
村には第一、第二のふたつの保育園がありますが、毎回年長さんを対象に遊ばせてもらっています。未就学の子供たちとの付き合い方や伝え方は、実地でないと身につきません。今回は定番のシカのお話とゲーム。このゲームは、私が自然観察の道に入るキッカケを作ってくれた師匠から伝授されたものです。
この子達の多くが将来、野菜の生産者になり、かつ、森林組合員つまり森のオーナーになるわけです。そう考えると山や木のことはいつも忘れずにいてもらいたいと思います。
コメント
Posted by: 木曾仙人 [ 2008年7月22日 17:43 ]
かなめ様、また、お邪魔いたします。
訓練、素晴らしいですね。
その人の人格は幼児期の教育に大きく左右される。と誰かの言葉ですが全く持ってそのとおりだと思います。
先般の教科書から林業が消えたと同じく我々、林業に携わる者として憂慮すべき喫緊の問題と思われます。
かなめ様は幼稚園から大人まで幅広く活動されていることに改めて敬服いたします。
私も、できるだけ機会を捉えてお話しをさせていただいております。特に幼児期の重要性という観点から主体を幼稚園児において活動しています。
純真無垢な彼らに、いかにして森の大切さ、自然の素晴らしさを通じ林業の重要性を感じてもらえるかを念じて機会を創り、主として体験を通じた活動を行ない、私はそれを”修行”と表現しています。
”森のようちえん”という活動をご存知ですか。森林環境教育の観点から
幼児期においての森林を通じた環境教育(多少、ニュアンスは違うかも知れません)ということでいろいろなイベントが実施されています。
この講習会やフォーラムに参加し、自分なりにアレンジし、子供たちに森の大切さ、林業の重要性を感じ取っていただけるよう実践しています。
当地区の子供たちは、都会の生活に憧れ、殆どが離村してしまいます。 わずかでも残る子供たちに夢を託して、また、旅立つ子供たちには故郷のある若者として何を教えてあげられるのかを自問自答しながら活動してゆこうと思っています。
幼稚園児は、文句を言わないでしょ。いうことは全部聞くから楽でしょ。などと周りから揶揄されながらも私の修行は続きます。
それでは、また。
Posted by: かなめ [ 2008年7月24日 19:53 ]
木曾仙人様 書き込みありがとうございます。
修業ですか。木曾仙人さんも日々伝えることに力を注いでいるのですね。あちこちにそういう活動をされている方が居ると思うと、これからのことがとても楽しみに感じられます。
おっしゃるとおり、幼児期の出会いは貴重なもの、当初はそういう考えもあって保育園に押しかけるようになったのですが、今ではもっとシンプルに、生のきこりが身近に居ることを感じてもらえることで満足しています。
「おら こんなむらいやだ!」と出てゆくのは若者の常かもしれません。村を出て都市生活や仕事に打ちひしがれ帰省した際に、正月や夏休みの一瞬、そこにある懐かしい野山がすべてをリセットしてくれる。もしもそういう時の役に立つことができれば、それもまた楽しいことだと思います。
「幼稚園児は文句を言わないでしょ…」ですか。こればっかりは体感していただかないとその難しさや醍醐味は伝わらないのでしょうね。ほんとうに修業だと思います。