先日、日頃からお世話になっている人たちに村に来ていただき、夜通し話しをする機会がありました。林業関係の人が多く、せっかく仕事ではない用件でお呼びしたのだからと、「木へん」の付かない話題探しに趣味のことなどをたずねてみました。するとある方から「バンドをやってます」とのお答え。私も学生時代に夢中だったので、ひとしきりジャンルのことや担当楽器のことで盛り上がったのですが、テーマはいつの間にやらギターの材料、つまり結局は木のことに…。
仕事がら、国産材の使われ方に詳しいその方いわく「ギターには、まだ国産材が使われていないのではないか」とのことです。ちなみに前回お伝えした私が新調したギターの仕様を見てみると
グレッグベネット製アコースティックギター(たぶん made in china)
使用材
ボディトップ: シトカスプルース単板
ボディサイド&バック: ローズウッド単板
ネック: マホガニー
指板: ローズウッド
と、外国産木材の展示会のような内容です。不勉強な私には、これらがどんな木でどこからやって来るのか見当もつきません。おまけに製造工程まで海外です。
スノーボードでは地元産のカラマツを意識的に利用しているメーカーがあり、ユーザーの側にも国産の材料を使うことに一種のステイタスを見出す流れが出来上がっているそうです。また、オーディオでも積極的に信州のカラマツを使っているメーカーがあります。そんなこんなで、とにかく楽器づくりをしている人たちに、国産材のことをアピールできないかという話題になりつつ、その議論がどこに落ち着いたかはあまり記憶がありません。
いずれにしても、たとえば今回の私のギターを、材料は外国製でも、せめて国内の工房でと考えると、価格は一気に20万円近いものになります。ですから材料も国産でとなると、いったいどのくらいの価格のものが出来上がるのか、一度楽器製造をしている方と話をしてみたいものです。
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