東信自然史研究会
地域の生物研究者集団の活動がはじまりました。4月13日にもお知らせしたNPOが、最初の具体的な調査活動として環境省が進める「モニタリングサイト1000 (重要生態系監視地域モニタリング推進事業)」に応募し、参加が決定して最初の下見作業を行いました。
この事業は「100年の自然の移り変わりをみつめよう」という壮大なテーマのもと、より質の高い自然環境データを継続的に収集・蓄積するというものです。昨年11月に閣議決定された第三次生物多様性国家戦略がベースになっていますが、その戦略である
1 生物多様性を社会に浸透させる
2 地域における人と自然の関係を再構築する
というところを見ると、やっと日本もここまで来たのかと感じます。とくにこの「1」をすすめてゆくには、既存のコスト意識だけでは説明のつかない、倫理的観点での国民的な視野の拡大が欠かせないと思います。
モニタリングの予定地は信州そまびとクラブがいつもお世話になっている佐久市の大沢地区。ここに一町田(いっちょうだ)という棚田があり、昨日は下見に加えて分教所をお借りしての懇親会と、財産区議長さんに挨拶にうかがいました。日頃の山仕事を通じてのお付き合いが私のライフワークである生態系保全に直結した、記念すべき一日でした。
ツチガエル 長野県版RDB絶滅危惧Ⅱ類
コメント
Posted by: somanba [ 2008年5月27日 09:46 ]
モニタリングサイト1000の活動がいよいよスタートするのですね。
東信地域では首都圏からの人口の流入・佐久平周辺の都市化・中部横断自動車道の工事等など景観・環境の激変が今後も続く所。長期的な視点で地域社会と環境の関わりを見つめたいですね。微力ながらお手伝いさせて下さい。
Posted by: かなめ [ 2008年5月28日 00:24 ]
somanbaさま、カエルちゃん.etcへの援護射撃をありがとうございます。すでにご存知かもしれませんが、somanbaさまの会費も勝手に立替で払っちゃいました。お許しくだされ。