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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

2008年4月30日

ひら理事へ

総会シーズン到来ですね。総会のハシゴに忙しい中、信州そまびとクラブの通常総会&懇親会に参加してきました。事業報告も回を重ねるごとにわかり易くなり、メンバーのたいへんな努力がうかがわれます。また、地域の会員が増えるにつれ、さまざまな企画が形になりつつあります。


 そんな中、専従職員から離れた私に代わり、職員の麻生さんが副理事長に就任しました。やはり副理事長は活動の中心である佐久市に常駐していないと、万一の時に問題があるという理由からです。
 4月から専従職員が再び4名となり、新たな体制でのNPO法人信州そまびとクラブを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。私も理事として活動への協力を続けます。そして「設立から今日まで副理事長お疲れ様でした」と、自分に声をかけました。

2008年4月26日

ひかえ索

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 昨日、神社での伐倒作業がすべて終わりました。画像は24日の作業の際にブッちぎれた台付け索です。昨日は早速、こうした事態に備えて控えのワイヤをセットして作業しました。

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 暗くてよくわからない画像ですが、上の一本の索が引っ張りのためのもので、下の滑車で1/2にしてあるのが控えです。控えも常にチルホールで張りながら作業を行いました。下の画像の右から、画像左の神殿建屋に被っている広葉樹二本を、無事にこの方法で山側に倒すことができました。

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2008年4月24日

保険

支障木伐採作業の請負が多くなったことに伴い、万一の事故に備えて二種類の民間の保険に加入しました。作業が原因で財物を壊したり、他者にケガを負わせてしまったときのために加入したのが、請負業者賠償責任保険という商品です。保険料は、財物5千万円、身体3千万円のてん補限度額で、年間35,080円。もうひとつは自分の身に万一のことがあった時のための普通傷害保険で死亡・後遺障害3千万円、入院日額1万2千円、年間保険料が38,790円です。起業から約1年。これまで通常の労災保険にしか加入していなかったので、特に後者への加入はあまりにも遅すぎることですが、これでようやく大切なお守りが整いました。

2008年4月23日

神社の木

村にある神社の氏子さんたちから、神殿の方に傾いているので伐ってもらいたい木があるという相談を受け、友引の今日、作業を行ってきました。
 朝、氏子の皆さんが集合して作業の安全を祈願し、私から簡単に作業予定を説明したあと、幹周りが2m70cmあるモミの伐倒作業を行いました。


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木登り上手の仲間が応援に駆けつけました。人間がどこに居るのかわかりますか?


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 この画像の木までは順調に作業が進んだのですが、事件が起こったのはその次の木です。かなり高い位置に支点をとり、レンタルしたブルドーザーのウィンチで引き倒そうとしたところ、ワイヤーがブチッ!木はいきなり神殿の方にグラリッ!口から心臓が飛び出しそうになりました。


 幸いなことにツルが効いていて木は倒れず、応援に来ていた仲間二人の活躍と、先日紹介した1.6t引きのチルホールの緊急出動、そして村の金物屋さんで緊急調達したワイヤーも活躍し、作業は夜7時過ぎに無事に終了したのでした。


 こんなドジな要林産にも地域の皆さんは暖かかったです。日が暮れると農作業用の投光器を境内に置いて、何も言わずに(ここがいちばん身にしみました)見守ってくれました。きこりになって、今日ほど印象深い一日はありませんでした。感謝。


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2008年4月15日

雪害木の処理

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4月8日に降った湿った重い雪は、村のあちこちで木を折りました。中でもシラカバはいたるとこでUの字に曲がり、耐えきれなかったものはご覧のとおりです。この施設では、他にも道路封鎖等、大小合わせて20箇所の処理作業が必要です。 
 起業して1年弱。こうした構造物がらみの仕事がかなりのウェイトを占めることがわかりましたので、遅まきながら請負業者賠償責任保険なるものへの加入を検討しはじめました。

2008年4月13日

東信自然史研究会(仮称)

先週末、新たな仲間たちの会合がありました。以前から調査などを通じて交流のあった地域の生物屋さんたちが「蓄積しているデータを何かに役立てたい」という思いでNPOを結成したのです。 
 私以外は、皆さん生物調査のプロだったり専門教育を受けた人ばかりで、同席するのは恥ずかしいのですが、何かお手伝いできればと考えておじゃましました。
 設立メンバー8名の任意団体ではありますが、さすがは経験豊富なプロの集団です、設立総会では役員や規約、さらには会誌のレフェリーについてまでも本格的な討論が行なわれました。


 私自身は、機会あるごとに主張している「木材生産目的の林分であっても、現場技術者が生物多様性に配慮するスタンダード作り」という誰も耳をかしてくれない意見に、このNPOでの活動を通じてなんとか肉付けをしてゆきたいとたくらんでいます。

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2008年4月10日

ハーネス

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また道具の話題です。樹上作業では現在このような道具を使っています。登るときは、ハシゴで行けるところまで行って、あとは枝にとりついて力技で登ります。ハーネスはBLACK DIAMONDのBod。特別な道具はなく、すべて岩登り用品の代用で、もっぱら自己確保専門に利用しています。仕事ではロープを利用した下降をしていないので、まだ画像左下の下降器具の出番はありません。今後、ロープや登行器を買い揃えてゆく予定です。

2008年4月 8日

スタッドレスがぬげません

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うちの村ではよく「ゴールデンウィークまで、タイヤは換えられない」と笑いながら話すのですが、今朝はその通りの状況となってしまいました。かなり重い雪が、もう4時間以上降り続いています。こういう日はあちこちでアカマツの枝が折れたり、シラカバが曲がったりします。
 これだけ降ってくれると、現場作業も気持ちよくあきらめることができるので、今日は一日パソコンに張り付いて、たまっている事務仕事を片付けます。

2008年4月 5日

1.6トン!

引っ張り能力1.6トンのチルホールが要林産の装備に加わりました。チルホールとは、07年7月14日のブログに書いた人力ウィンチです。建築現場でも使われているようですが、要林産では木を引き倒すときに利用しています。前回紹介したものは引っ張り能力750キロで、今までこれ一台で対応していたのですが、今回、どうしてもこのTU16がなければこなせない現場に直面し、思い切って購入しました。


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 自重18kg、その大きさがわかるように、前回紹介のT7と、下にスケールを入れて記念撮影をしました。出番が少ないくせに定価は95,000円もするので、減価償却にはかなり時間がかかりそうです。
 引っ張り能力が大きくなった分、付随する用具も追加しました。ブルーの帯は超高強力テトロン製のテザックブルースリングという商品です。50mm幅で使用荷重が1.6トン。オレンジのかたまりはスリーエッチ製滑車 YB125 使用荷重1.5トンで、自重が3.5kgもします。足の上に落とさないよう気をつけないとね…。 


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profile

そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

お知らせ

要林産のホームページ somabito.jp をどんなものにしようか、現在思案中です。なにか良い案があったら、ぜひコメントに書き込んでください

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