ノスタルジーなのかな?
鋸車(のこしゃ)直径1.5メートル(=60インチ) 県内にはここの他には無いそうです。
「今は入ってこないが、昔は直径2メートルぐらいの丸太を挽いた。 今は月に200石ぐらいかな…。全部俺ひとりでやってるよ。」
全国で小規模な製材所が姿を消してゆきます。製材所がなくなると「おらちの山の木を伐って家を建てる」ということができなくなってしまう。それを憂う気持ちは、ノスタルジーではないですよね。
KV60の文字が見えますでしょうか。たいていの製材所では、これが43ぐらいのようです。
帯鋸の目立て道具もすべて一式そろえて、社長本人が目立てをします。しかも驚くべきことに、この目立てシステムが60インチ用と43インチ用の二セット揃っています。ここに並んでいる帯鋸はほんの一部! 誰か、跡取りにならないかい?
コメント
Posted by: 樹 [ 2007年12月15日 22:44 ]
ご無沙汰しております。
いつきです。
写真の製材機。大きさは分かりませんが、きっと私が子供の頃あった近所の製材所にもあったのだと思います。
ところで、「ノスタルジーって?」というボキャブラリーの少ない私に浮かんだ素朴な疑問を調べたところ、「過ぎ去った時代を懐かしむ気持ち」とありました。しかしながら現実に今も有る写真の製材所を「過ぎ去った時代」にしてしまうのはあまりにももったいないですね。
Posted by: かなめ [ 2007年12月16日 07:38 ]
いつきさん、お久しぶりです。
ノスタルジーは、しばしば人の行動の原動力になる、私たちにとっての根源的なもののひとつだと思います。ですから大切にしたい感覚なのですが、製材所があるということを、単になつかしい風景が残っている、という程度に感じていると、それはとても恐ろしいことなのかもしれません。
ひつこいようですが、自前の木を構造材として地域で消費できなくなってしまうことを、なんとしても阻止したい。
この製材機のメーカーが、今ではプレカット機械の大手に転進しているということを社長から聞いたとき、危機感を新たにしました。でも、同時に良い話も聞くことができました。それは、まだこの機械メーカーがきちんと製材機の部品とバックアップ体制を維持し続けてくれているということです。
いずれ調査結果をもとに、南佐久製材機図鑑をアップしますね。