ふるさとの森林づくり講座
森の入り口に立っている一般市民を対象にした、森や木材のことを知ってもらうための講座が開催されました。
午前中は地元大沢新田の分教所あとをお借りして、現場視察の代わりに山仕事のビデオなどを見てもらいました
昨年同様株式会社青木屋さんでは大歓迎を受けました。製材され、製品になった木の含水率を計っているところ
森世紀工房事務局の有賀建具店さんには、はるばる伊那から来ていただき、県産材家具についてわかり易く説明していただきました。「使えない広葉樹は無い!」 100種類以上の木のサンプルは圧巻
午後の講座会場は株式会社新津組に提供していただき、県が検討している森林税の説明や、OMソーラーハウスの紹介などを受けました
うさぎおいし かのやま こぶなつりし かのかわ この詩からはじまる条例があることをご存知でしょうか。紆余曲折の末、平成17年1月1日全面施行された、長野県ふるさとの森林づくり条例です。
(大衆というものがそうであるように)条例などというものは、ほとんど意識せず生活をしていた私にとって、この条例が生み出される経緯を見ることは、その過程が、私自身がNPO生活者になったことと同時進行していたこもあり、「条例」の意義について考える貴重なものでした。
この条例の産みの苦しみの最中に感じた問題がありました。それは木にたとえると、幹になる部分の話ではなく、枝のようなことでしょうが、「日本の森林や林業がかかえる問題を考えるときに集まるメンバーが同窓会化しているのではないか」ということ、さらに言えば、その身内ばかりのゆりかごのような空気の中で、自分たちは自己満足しているだけなのではないか、ということです。
もっともっと多くの人たちが関心を持ち、語りあって、この(島国にとっての)唯一無二の資源である木や森を活用するためには、入り口に立つひとたちに、森に入り易いしかけが必要なのではないか。そんな考えから生まれた講座がこの講座です。
あいにく台風と歩調が合ってしまい、午前中の伐採作業体験と視察はできませんでしたが、今年も県が行っている助成制度を利用し、県職員の皆さん、地元の製材会社、家具工房、建築業者、財産区と主婦の皆さんなどの協力をいただき、すべての工程を無事に見学することができました。
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