台風の被害
9月6日に上陸した台風9号は、当地にも多くの爪あとを残しました。中でも、小諸市と軽井沢町では倒木による被害が多発し、緊急性の低い倒木は、ご覧のとおりまだ処理されないものがたくさん残っているようです。
現地をよく見てきた人の話によると、カラマツ林は間伐の遅れていたところで、やはり被害が大きい印象を受けたとのこと。被災された方には大変に申し訳ないことですが、このようなことを繰り返さないためにも、現地が片付いたらデータを収集し、手入れの状態と被害発生の関係を分析したいものです。
分析に際しては、森林所有者が被災者であるという点や、民有地の個人情報が必要になるという点で、少なくとも音頭とりは行政の仕事にならざるを得ないでしょう。
カラマツ林に加え、今回はニセアカシア(ハリエンジュ)の風倒があちこちで猛威を振るいました。この事件を機に、この木の扱いについての議論が多くなることでしょう。
ちょうど(社)日本森林技術協会の会報森林技術4月号に特集があり、この木がどのような戦略で生活しているのかが詳しく述べられています。また養蜂家にとって、いかに貴重な資源なのかも述べられており、今後、この木とどのように付き合ってゆくのかについて考えるのに、重要な資料になると思います。
成長が早く、硬い材が採れ、しかも蜜がたくさん採れるのですから、しっかり管理したニセアカシア林業地のモデルを作ってみたいですね。