今年も鹿対策
鹿の突破により切断された電気柵 画面右手前から縦方向に張られていた電線が切断され、真ん中の土の露出しているところが鹿たちのハイウェイ。遠くに、倒れた支柱や、つながっていたはずの支柱が見えています。
高原野菜の畑全体を、獣害防止のための電気柵が囲んでいることは、昨年も紹介しました。この柵に木の枝が落ちたり、草が触れたりして次第に柵全体の電気の威力が落ちてしまい、やがて動物たちが突破すると、そこはもう動物たちの専用通路になってしまいます。
畑が忙しくなる前に、村の役員衆が点検と修理をして歩いたにも関わらず、写真の場所は一ヶ月足らずでズタズタにされてしまいました。これからの繁忙期、この草刈と修理作業が私の大切な仕事になります。
草刈り機を背負い、山を歩きながら、「この鹿を何とかしなければ」と思いつつ、今日も日が暮れてゆきます。鹿のおかげで仕事をいただいているようなものですから、矛盾しているようですが、野生としてあるまじきレヴェルにまで増えてしまった種には、やがてそれなりの不幸がやってきます。そんな原因を作ったのは言うまでも無く(これまた不自然に増殖している)私たちなのですから、やはり「数」のことを考える責任もあると思うのです。
近頃、真剣に鉄砲をはじめることを考えています。いくら口で「食べる文化を」などと言ってみたところで、さばくこともできないようでは所詮は空論。ここはひとつ食育の意味でも、村の保育園のこどもたちと鹿をさばくお祭りでもやってみたいですね。
コメント
Posted by: 信州佐久アグリフォレスト [ 2007年7月 2日 07:15 ]
金曜日は雨がまだ降り出していなかったので時期をずらした苗の定植。しかし雨が激しく降り出し、定植だけを終えて中止。畑の法面に試験的に植えておいたクリンソウが冬期の乾燥で生育不良なので掘り起こし、知り合いの奥さんの所に持って行くことにしました。
山小屋の方に着くと、今朝、畑を荒らしていたイノシシが罠に掛かかり、午後からさばくというので、イノシシのレバーと心臓を焼いて食べてから手伝うことになりました。中山間地域では人が足りないので手伝わないわけにはいきません。雨の中、80㎏のイノシシを2人でさばくのに2時間半ほど掛かりました。もっと手際よくさばけるようにしないと・・・・・
Posted by: 信州佐久アグリフォレスト [ 2007年7月 2日 07:19 ]
金曜日は雨がまだ降り出していなかったので時期をずらした苗の定植。しかし雨が激しく降り出し、定植だけを終えて中止。畑の法面に試験的に植えておいたクリンソウが冬期の乾燥で生育不良なので掘り起こし、知り合いの奥さんの所に持って行くことにしました。
山小屋の方に着くと、今朝、畑を荒らしていたイノシシが罠に掛かかり、午後からさばくというので、イノシシのレバーと心臓を焼いて食べてから手伝うことになりました。中山間地域では人が足りないので手伝わないわけにはいきません。雨の中、80㎏のイノシシを2人でさばくのに2時間半ほど掛かりました。もっと手際よくさばけるようにしないと・・・・・
Posted by: かなめ [ 2007年7月 2日 08:58 ]
タイムリーにさばきネタを書き込んでいただき、ありとうございます。
80kgクラスのイノシシというのは、慣れた人だとどのぐらいの時間でさばくことができるのでしょうか。
もともと狩りの世界にこんな考え方があるのかどうか知りませんが(たぶん健全な世界には無いでしょう)、たとえば今後鹿をどんどん撃ってどんどん食べようという社会がおとずれて、経済の上にのるようになると、そういう生産効率の話が出てくるわけですよね。
実際に食肉として販売するためには食品衛生法のハードルがあり、解体施設の仕様なども厳格に決められているとのこと…。
できれば、山の生き物の食い方はそういう近代的なシステムのしばりを受けないで、大勢が楽しめるようにしたいと考えるのは、私だけでしょうか。
それにしても、畑ののりにクリンソウとは、ちと土の乾燥が厳しいようにも感じられます。
Posted by: 信州佐久アグリフォレスト [ 2007年7月 3日 07:40 ]
畑は化学的な成分分析では問題がないのですが物理的な原因で湿度が高く、冬は乾燥が強かったようです。いずれにしても根本的な解決策は暗渠となります。
イノシシ、鹿の駆除は今年度は小諸でも重要になってきました。例えば小諸の千曲川左岸地域で銃を扱える人は2人しかいません。改めて免許を取ることを農家は考えなくてはならない状態です。ただ銃を扱える人だけでなく運び出す人手の方が現実的な問題です80㎏のイノシシだと60歳以上の人では3人がかりとなります。イノシシ、鹿の燻製、骨付き生ハムの作り方を研究中です簡単にできる方法ご存じであれば教えてください。
Posted by: かなめ [ 2007年7月 4日 06:02 ]
生き物を育てるには、科学的な成分のことだけでなく、トータルな自然との対話が重要である、ということを教えていただきました。なんだか、この件はいろいろな場面で応用できそうな気がします。
骨付き生ハムのことは何も知りませんが、私が日頃お世話になっている人が、鹿を大量にもらって食べきれないときに、チャーシューにすると良いと教えてくれました。いずれにしても、動物の肉の味というのは、後加工よりも、死ぬ瞬間の精神状態やら、死んだ直後の処理にかなり左右されるようですね。そのあたりからトータルに勉強する必要を近頃感じています。
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