起業のための相談(商工会議所)
今日から不定期で、要林産の起業体験をふり返りながら独立開業の記録を書いてみます。
今回の開業では後でお知らせする道具類を揃える必要がありました。もしかするとこれらを買うための資金が借りられるかもしれないということで相談に行ったのが、起業のためのコーディネーターがいる商工会議所でした。
まず地域の状況をインターネットで調べると、どこの会議所にもコーディネーターがいるものではないということがわかりましたので、コーディネーターが配属されている会議所に電話をし、あらかじめ相談の約束をしてから出かけました。
この相談は、起業を思いたったら、あるいは漠然と思い始めたらなるべく早く出かけるべきです。私はそこを落としていたために、結局資金を調達することができませんでした。ですから、例えば現在どこかに勤めていて独立を考えているという人であれば、退職前からこのような相談に出かけて準備を進めるべきです。
国の施策は、経済活性化や雇用機会拡大のために起業を奨励し応援する方向にあります。ですから十分な計画と準備が行われていれば、つまり元金さえあればお金を借りることが可能です。そして、その他の起業のための基本的なアドヴァイスを、無料でとても丁寧に親身になってしてもらえますので、この相談窓口を利用しない手はないでしょう。
相談に行くと、開業準備のためのいくつかのチェックポイントの確認や、開業計画書の考え方なども教えてもらえます。また「創業・経営革新支援マニュアル」「中小企業融資のしおり」「開業後の経営実務チェックポイント」などの資料類も充実しています。
私の場合は一人親方になるので、労災保険がネックになることもわかりました。このことは課題として開業後の今もまだ残っています。
コメント
Posted by: 香山 [ 2007年6月21日 02:00 ]
独り親方の労災保険は、特別加入しかありませんが、地元の労働保険事務組合があつかってくれるかが問題なのでしょうか。
私たちは労災に入るために、開業届けを出したようなものでした。
当時そんなに長期に続けられる見込みはなかったのですが、とにかく労災だけは入ろうって考えていました。
Posted by: かなめ [ 2007年6月21日 07:28 ]
香山さん。労災に関する貴重な情報をありがとうございます。とりあえずは監督署に行って、適当な事務組合が無いかどうかを確認してみます。
保険事務のような単純作業に手間賃をとられるのは不条理と感じていますので、できれば自分で自分のための事務組合を立ち上げられるような仕組みならば良いのですが、世の中「既得権」がまだまだ幅を利かせていますので、なかなか難しいかもしれません。
Posted by: 香山 [ 2007年6月21日 07:44 ]
大北地区では大北木材協同組合が林業・木材業のみを対象とした労働保険事務組合をやっていて、いわば業界の相互扶助的な要素もあり格安です。かならずしも「既得権」とは言い切れません。南佐久木材協同組合に相談してみてはどうでしょうか。
木材業界も以前ほど新参者に冷たくは無いと思いますよ。
Posted by: かなめ [ 2007年6月23日 05:50 ]
香山さん、早々に追加情報をありがとうございます。返信が遅くなりすみません。
当地では、以前、信州そまびとクラブ設立の際に事務組合の情報を収集していますが、その時にお世話になることにした労務士のところが、結局は労災だけでなく労働保険の事務代行一式を有償で請負う形になっていました。その手間賃が適正なのかどうかが、正直なところよくわからないのですが、さほど難しいとは思えない事務仕事を占有している点で、私には納得できなかったので既得権という言葉を使いました。
でも考えてみると、世間の分業ってだいたいみんなそんなものですよね。今度は少し賢く、何件か手間賃と対応の良否を見極めながら決めるようにしてみます。