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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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言行不一致

モモンガの営巣木を倒してしまいました。現場は標高1670mぐらいのカラマツ造林地。実生の形の悪い樹高8mほどのアカマツを倒したところ、私の横の地上を何かがスルスルと走りぬけるではありませんか! 彼女(たぶん彼女)は私から5mぐらい先の細いミズナラに身を隠しながら、こちらの様子をうかがっています。急いで携帯電話を出して「パチリッ、」。
 この木を倒すとき、鳥の古巣があるな、とは思っていたのですが、確認してみるとそれは現役の巣でした。

 日頃から「たとえ生産を主目的とした人工林と言えども、この野生生物の豊富な国土の3割近くを覆っているのだから、手入れの際にはもっと生物の暮らしに配慮する必要があるのでは」と言っている本人が、結局はこういうことをやっているのです。この日(おととい)は一日憂鬱な気分になりました。 …実はこういうことは時々あるのです。


070416momo3.jpg


070416momo4.jpg

上の画像の矢印部分の拡大です。子供はまだ母モモンガのお腹の中なのか、それとも巣の中なのか、確認する術はありません。


070416momo5.jpg

手前の手袋の大きさから、巣のサイズがわかるかと思います。巣は枯れ枝をかご状に組み合わせた中に、落ち葉を編むようにして作られていました。

コメント

Posted by: こーりきー   [ 2007年4月21日 08:07 ]

おっ
貴重な映像ですね・・
子供は
きっと
まだお腹の中
大丈夫でしょう!
野生は
強いものです(^^)
一日憂鬱な気分になられる
かなめさんですから
モモンガ子ちゃんも
ビックリしたけれど
又元気にしていますよ

Posted by: かなめ   [ 2007年4月21日 11:36 ]

こーりきーさん、やさしい言葉をありがとうございます。
 
 親が駆け出したのを見て、慌てて伐倒した木の、巣のある部分を立ててきましたが、果たしてこの巣を使ってくれるかどうか。
 こんなことでウジウジしていては商売にならないのですが、いけませんねぇ。まだあのまなざしが忘れられません。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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