山村留学生の収穫祭
都市の子供たちが、親元を離れて山村で生活するという活動があることをご存知でしょうか。私の暮らす川上村のふたつ隣の北相木村では、この山村留学制度を受け入れるようになって20年目を迎えました。昨日は、この山留センターの年に一度の収穫祭の日で、日頃から活動に参加させてもらっている関係で、餅つきの手伝いに行ってきました。
地元の小学生と留学生がともに学ぶ太鼓「からまつ太鼓」の発表もありました
北相木村では、小学校1年から6年生までの留学生を受け入れていて、子供たちは、山村留学の草分けである育てる会が運営する山村留学センターと、里親さんと呼ばれる地元農家に交代でお世話になりながら、田舎の生活と自然にドップリと浸り、農業以外にもヨットやスキーなど、様々な体験をしながら成長してゆきます。
過疎の進む村で、小学校に通う児童数が増える、というメリットもありますが、それ以上に、子供たちや親が心に「ふるさと」を持つことや、都市と山村の交流が生まれること、そして稀には、この留学をキッカケに親子ともどもアイターンということも起こっています。
実は一昨年、山村に暮らしていながら、私の娘もこの山村留学に一年間お世話になったのです。通常、留学生は都市に暮らす子供たちなので、これははじめてのケースだったようです。私とセンターの関係は、それまで野鳥観察を通しての子供たちとの交流だけだったのですが、山留生父母OBとしてのおつきあいや、からまつ太鼓を縁に、村の人たちとおつきあいさせてもらうようになり、一泊二日の収穫祭は実に楽しいものでした。